滋賀県日野町で1984年、酒店経営の女性が殺害された「日野町事件」で、強盗殺人罪で無期懲役が確定し、服役中に病死した阪原弘さんの再審請求審で、最高裁判所は2月24日付の決定で、再審開始を認めた大阪高等裁判所の決定を支持しました。(「Newsがわかる2026年5月号」より)
再審を認めない検察側の申し立ては、受け入れられませんでした。大津地方裁判所で裁判がやり直され、無罪が言い渡される公算が大きくなりました。死刑や無期懲役が確定した戦後の事件で「死後再審」が始まるのは初めてです。今回の決定は「高裁に誤りがあるとは認められない」とするだけで、詳しい理由は示しませんでした。
阪原さんは店主の女性(当時69歳)の首を絞めて殺害し、金庫を奪ったとして1988年に逮捕されました。捜査段階で「自白」したものの、他に直接証拠はなく、裁判でアリバイを訴えるなどして無罪を主張しました。しかし、2000年に最高裁で無期懲役が確定。阪原さんは翌年、再審請求しましたが、2011年に75歳で亡くなりました。遺族が再審を求める中で、警察官が阪原さんの犯行になるよう誘導した可能性を示す証拠が見つかっていました。

再審開始を認める最高裁の決定を知り、「袴田事件」で再審無罪が確定した袴田巌さんの姉秀子さん(左)と喜ぶ阪原弘さんの長男弘次さん=東京都千代田区で2月25日
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