南アメリカ・ペルーの世界遺産「ナスカの地上絵」を調査している山形大学の研究グループが12月8日、ナスカ台地とその周りで新たに168点の地上絵を見つけたと発表しました。紀元前100年から紀元300年ごろに描かれたと考えられ、人間のほか、鳥、シャチ、ラクダの仲間、ネコの仲間、ヘビなどの動物とみられる絵が確認されました。(「月刊Newsがわかる23年2月号」より)
◆乾いた大地に巨大な絵
ナスカの地上絵は、ペルーの首都リマから南へ約400キロ離れたナスカ台地に描かれた絵です。1926年に初めて直線の地上絵が発見され、その後、動植物の地上絵が見つかりました。動植物の地上絵は、全長130メートル超のコンドルや、約95メートルのハチドリなど巨大なものもあれば、10メートル以下のものもあります。何のために描かれたのかはっきりせず、多くの謎に包まれています。