2011年3月11日、国内観測史上最大のマグニチュード(M)9.0を記録した東日本大震災が発生しました。地震による大津波で、東京電力福島第1原子力発電所(福島県双葉町、大熊町)では大量の放射性物質が拡散する深刻な事故が起きました。あれから11年10カ月。現場では何が起き、今どうなっているのでしょう。取材に行ってきました。(「月刊Newsがわかる2月号」より)
◆巨大地震 死者・不明者2万2000人以上
東日本大震災は東北地方の太平洋海底を震源とする巨大地震でした。震度7の宮城県北部のほか、岩手県や福島県の東北地方、関東地方など広い地域で強い揺れを観測しました。地震直後に岩手、宮城、福島の3県沿岸部を大津波が襲い、多くの町が壊滅的な被害を受けてたくさんの人が亡くなりました。