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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

沖縄 本土復帰50年・嘉数高台公園【取材の余白】

50年前の5月15日、27年間にわたりアメリカの統治下にあった沖縄が日本に戻りました。「ニュースがわかる5月号」では、「本土復帰」といわれるこの出来事を解説。編集部員は沖縄のことがもっと知りたくて、沖縄に飛びました。沖縄のことが学べる場所は現地にたくさんありますが、その中から3カ所を紹介します。
①糸数アブチラガマの記事はこちら
②平和祈念公園の記事はこちら

嘉数高台公園(沖縄本島中部・宜野湾市)

日本にあるアメリカ軍専用施設の総面積のうち、約7割は沖縄県にあります。戦後、沖縄をアジアでの重要な軍事拠点としていたアメリカは、沖縄を統治下に置き、住民の土地を基地にしていきました。県内のアメリカ軍専用施設の面積は1972年の「本土復帰」時から34%減りましたが、総面積に占める割合は増しています。

嘉数高台公園の展望台=編集部撮影

アメリカ軍基地を見渡すことができる場所の一つが、宜野湾市にある嘉数(かかず)高台公園です。沖縄戦の激戦地でもあり、公園内にはトーチカ(防御用の陣地)が残されています。地球儀の形をした展望台があり、階段をのぼっていくと、アメリカ軍普天間飛行場が目の前に現れます。オスプレイが待機する飛行場が住宅街の中にあることが、よくわかります。

 もう少し北に足をのばすと、アメリカ軍嘉手納飛行場が一望できる「道の駅かでな」があります。

かけ足の旅程だったので沖縄のごく一部しか見られませんでしたが、身を置いてみて初めて感じることがたくさんありました。次に訪ねる機会があったら、北部のやんばる国立公園や、世界遺産に登録された場所にも足をのばしてみたいです。(編集部)※メイン画像は展望台からみたアメリカ軍普天間飛行場=編集部撮影