50年前の5月15日、27年間にわたりアメリカの統治下にあった沖縄が日本に戻りました。「ニュースがわかる5月号」では、「本土復帰」といわれるこの出来事を解説。編集部員は沖縄のことがもっと知りたくて、沖縄に飛びました。沖縄のことが学べる場所は現地にたくさんありますが、その中から3カ所を紹介します。
①糸数アブチラガマ編はこちら
平和祈念公園(沖縄本島南端部・糸満市)
糸数アブチラガマから車で20分弱。沖縄戦終えんの地、糸満市摩文仁に「平和祈念公園」があります。毎年6月23日の沖縄「慰霊の日」※に沖縄全戦没者追悼式が行われる場所なので、ニュースで見たことがある人もいるかもしれません。

広大な平和祈念公園の中には、沖縄戦の全戦没者の名前が刻まれた「平和の礎」や、「沖縄県平和祈念資料館」などがあります。平和祈念資料館にはたくさんの写真や実物資料が展示され、沖縄戦のことがよくわかります。体験者の証言文を読んだり、証言映像を見たりできますし、本土復帰を含む戦後の歩みを学ぶこともできます。小学生のみなさんにもわかりやすい内容です。
※6月23日は沖縄戦の組織的な戦闘が終結した日。沖縄県はこの日を「慰霊の日」と定め、県民の休日になっています。