最近、天気予報やニュースで「線状降水帯」という言葉をよく聞くようになりましたが、実際にはどんな天気なのでしょうか。
※本記事は2022年5月28日の記事を再編集したものです
線状降水帯とは?
気象庁のホームページを参考に「ニュースがわかるオンライン」で作成
「線状降水帯」とは積乱雲が連なることで発生します。一つの積乱雲だけであれば、30分から1時間程度の雨で、雨量は数十ミリで終わります。
しかし、積乱雲が風上側で次々と発生して列になると、同じ場所で非常に激しい雨が数時間にわたって降り続き、雨量が100~数百ミリにもなる集中豪雨に。
2014年8月に広島市で線状降水帯による大雨で大規模な土砂災害が起きたのをきっかけに、防災上注視すべき現象だという意識が一般にも広まりました
(「ニュースがわかる」2022年1月号「空が教える!天気の力」より)
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過去には甚大な被害も
大量の土砂や石が川の水と一緒に山の斜面を流れ下る(土石流)、氾濫した川の濁流が周辺の住宅をのみ込む――こうした豪雨災害が毎年起きています
大雨を降らせる代表例は台風ですが、近年は線状降水帯による大雨も目立ちます。200人以上が犠牲になった西日本豪雨(2018年)もその一例です。
気象庁は2021年6月、「線状降水帯」の発生を気象庁が半日前に予測し、情報提供する新たな取り組みを一部地域を対象に始めました。
(『2022年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』より)