連日予断を許さないロシア・ウクライナ情勢。核兵器を保有するロシアの動向に全世界が注目しています。一方で核兵器を持っている国はロシア以外にもあります。世界の状況を見てみよう。(ニュースがわかる2019年1月号より)
アメリカが中国やロシアに対抗することを理由に、核兵器の開発や配備を進めています。一方、南半球の国々を中心に、世界では核兵器のない世界を目指す動きが広がっています。核兵器をめぐる世界の状況をまとめました。
大国目指し開発競争
第二次世界大戦後、国際的に大きな力を持ちたい国々は、競って核廃棄を開発しました。旧ソ連の(今のロシア)は1949年に初めて核実験をし、イギリス(1952年)、フランス(1960年)、中国(1964年)が続きました。アメリカを中心とする西側諸国と、ソ連を中心とする東側諸国の対立が深まる中、核開発競争は激化し、1985年には両国の核兵器は6万発を超えました。