「月刊ニュースがわかる 2022年8月号」(毎日新聞出版刊)は「すぐやりたくなる! 夏休みの自由研究」を特集。段ボールアーティストの島津冬樹さんにコインケースの作り方を紹介してもらっています。
島津さんは、多摩美術大学の学生のとき、財布を失くして、家にあった段ボールで間に合わせの財布を作ったことがきっかけで、段ボールアーティストになりました。最初に作った段ボール財布は1年以上も使えたうえ、時間が経っていくうちにどんどん味が出てきて、その変化を楽しめることにも気づいたといいます。
島津さんのアトリエ「カルトン スタジオ」には、約500点の段ボールが国ごとにコレクションされている。
これらは財布などにはせずに、貴重なコレクションとして保管しておくそう
以来、財布などを作って、使い続けられる楽しみがある段ボールに夢中になり、国内はもとより世界35カ国を旅して、心にぐっとくる段ボールを集めています。また、国内外で展示会やワークショップを開催し、こうした段ボールの魅力を伝えることにも力を入れています。
モロッコでお気に入りの段ボールを見つけた島津さん。お店の人に断って、
段ボールを入手。段ボールがモロッコの人とのよいコミュニケーションツールに!=本人提供
島津さん自身、「もっと世界各地のさまざまな段ボールを見てみたい」という思いから、「見つけた段ボールをつぶやく」プロジェクト「カルトン ピッカー ファインダー」を始めました。
上記をクリックすると「カルトン ピッカー ファインダー」にジャンプします
まずは、ぐっとくる段ボールを見つけたら写真を撮ってみましょう。「#cartonpick」と位置情報をつけて、段ボールの写真をTwitterでつぶやきます。
そうすると、世界中の段ボールが地図上にマッピングされていき、どこの国にどんな段ボールがあるのかがわかるようになります。自身の段ボールコレクションを保存しておくといった用途にも使えます。
「カルトンピッカー ファインダー」( https:// find my carton.com)の画面
「日本で特にカラフルでおすすめなのは、野菜や果物の段ボール」と島津さん。スーパーや八百屋などでよく見て、探してみてください。好みの段ボールがあったら、お店の人に断って、もらいましょう!
教えてくれた人
島津冬樹(しまづ・ふゆき)
段ボールアーティスト。
多摩美術大学の学生のとき、財布をなくして、家にあった段ボールで間に合わせの財布を作ったことがきっかけで、アーティストに。以来、段ボールに夢中になり、世界35カ国を旅して収集。国内外で展示会やワークショップを開催し、段ボールの魅力を伝えている。著書に「島津冬樹の段ボール財布の作り方」(ブティック社)、「段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル」(柏書房)。