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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

カッコイイ! かわいい! 段ボールを探してみませんか?

「月刊ニュースがわかる 2022年8月号」(毎日新聞出版刊)は「すぐやりたくなる! 夏休みの自由研究」を特集。段ボールアーティストの島津冬樹さんにコインケースの作り方を紹介してもらっています。

 島津さんは、多摩美術大学の学生のとき、財布を失くして、家にあった段ボールで間に合わせの財布を作ったことがきっかけで、段ボールアーティストになりました。最初に作った段ボール財布は1年以上も使えたうえ、時間が経っていくうちにどんどん味が出てきて、その変化を楽しめることにも気づいたといいます。

島津さんのアトリエ「カルトン スタジオ」には、約500点の段ボールが国ごとにコレクションされている。
これらは財布などにはせずに、貴重なコレクションとして保管しておくそう

 以来、財布などを作って、使い続けられる楽しみがある段ボールに夢中になり、国内はもとより世界35カ国を旅して、心にぐっとくる段ボールを集めています。また、国内外で展示会やワークショップを開催し、こうした段ボールの魅力を伝えることにも力を入れています。

モロッコでお気に入りの段ボールを見つけた島津さん。お店の人に断って、
段ボールを入手。段ボールがモロッコの人とのよいコミュニケーションツールに!=本人提供

 島津さん自身、「もっと世界各地のさまざまな段ボールを見てみたい」という思いから、「見つけた段ボールをつぶやく」プロジェクト「カルトン ピッカー ファインダー」を始めました。

上記をクリックすると「カルトン ピッカー ファインダー」にジャンプします

 まずは、ぐっとくる段ボールを見つけたら写真を撮ってみましょう。「#cartonpick」と位置情報をつけて、段ボールの写真をTwitterでつぶやきます。

 そうすると、世界中の段ボールが地図上にマッピングされていき、どこの国にどんな段ボールがあるのかがわかるようになります。自身の段ボールコレクションを保存しておくといった用途にも使えます。

「カルトンピッカー ファインダー」( https:// find my carton.com)の画面

 「日本で特にカラフルでおすすめなのは、野菜や果物の段ボール」と島津さん。スーパーや八百屋などでよく見て、探してみてください。好みの段ボールがあったら、お店の人に断って、もらいましょう!

  アップサイクル  捨てられるはずの廃棄物のデザインやアイデアといった新たな価値を加えることで、別の製品に生まれ変わらせ、元の状態より価値を高めること。

教えてくれた人

島津冬樹(しまづ・ふゆき)

段ボールアーティスト。
多摩美術大学の学生のとき、財布をなくして、家にあった段ボールで間に合わせの財布を作ったことがきっかけで、アーティストに。以来、段ボールに夢中になり、世界35カ国を旅して収集。国内外で展示会やワークショップを開催し、段ボールの魅力を伝えている。著書に「島津冬樹の段ボール財布の作り方」(ブティック社)、「段ボールはたからもの 偶然のアップサイクル」(柏書房)。