約束やルールを守ることはとても大切なことです。
しかし、ついおもしろくて時間を忘れてしまい、「1日30分まで」のルールを破って、何時間もゲームで遊んだりしてしまいます。
おもしろくて止められなくなる気持ちもわかりますが、ルールや約束をしていたなら、守らなくてはいけません。
そこで、今回は世の中のマナーとルールを、子どもたちが読んでもわかりやすい内容で紹介しているロングセラー『マイルール 自立のすすめ』(毎日新聞出版)から、ルールや約束を守ることについてお話しいただきます。
あなたはゲームを持っているかな。サンタクロースが持ってきてくれた人、
自分でおこづかいをためて買った人ひと。それぞれだろう。
さて、最初のころに、お父さんやお母さんと「ゲームの約束」をしただろうか。
▽宿題を終わらせたらしてもいい
▽時間は毎日30分
▽土曜日と日曜日は1時間
・・・・・・そのくらいかな。
ルールの中身はお父さんやお母さんと話しあって、決めればいい。
大切なのは、なんらかのルールを作って、守ることだ。
絵・朝倉世界一
●おもしろいからこそ守りがいがある
ゲームはおもしろいよね。実は私も大好きだ。
一日中ゲームができたら、最高かもね。
ただ、ぜひ知っていてほしい。ゲームのようにおもしろいものは、おもしろいからこそ、自分でルールを作って守ることに価値があるんだ。
親や先生にしかられるからルールを守るのではなく、自分のために自分の意思で守る。これを「自律(じりつ)」と言う。自律することで、ゲームはあなたの仲間となって、あなたをもっと高めてくれる。
そうそう、たまには特別にルールをなしにしてもいいんだ。
ルールを一時オフにする楽しさも、ルールがあればこそだね。
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マイルール 自立のすすめ
未来のために「しくみ」を問う
著者:辰巳 渚(著), 朝倉 世界一 (絵) 出版社:毎日新聞出版 定価:1,430円
著者プロフィール
辰巳渚(たつみ・なぎさ)
1965年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。文筆家。現代における豊かで生きやすい暮らしの秩序を考え、提言しつづけている。その実践の場として、2007年度から「家事塾」を主宰。また家庭教育に関心が高く、子ども環境アドバイザーとしても活動している。(本書プロフィールより)
朝倉世界一(あさくら・せかいいち)
1965年生まれ。東京都出身の埼玉育ち。アルバイト先の雑誌編集部でイラストを描き始めて、88年に『おさるでグラッチェ』、『山田タコ丸くん』で漫画家デビュー