あなたはうそをついたことはないだろうか。
切羽詰まった時に、ついとっさに口からでまかせが出ちゃったなんてこと。ただ、本当のことを言う方が結局は楽だという事を知っておいてほしい。
今回は、子ども達に強く優しく生きるための技法をマンガを添えて紹介している書籍『マイルール 自立のすすめ』(毎日新聞出版)より、一部を抜粋してお届けします。
うそをついてはいけない。
そんなこと、誰でも知っているよね。
だいたい、「うそ、だーい好き」なんて人もいないと思う。
うそをつくと、なんだか嫌な気持ちがするものだしね。
では、あなたはうそをついたことはないだろうか。
サッカーをしていて、うっかり学校の植木鉢を割ってしまった時、「僕がけったんじゃありません」と言っ ちゃった。
どうしても体育の授業が嫌だった時、「おなかが痛い」と保健室に 行っちゃった。
絵・朝倉世界一
切羽詰まった時ほど…。
うそをついちゃう時って、切羽詰まっている時が多いみたいだ。
つきたくてつ くんじゃなくて、怖かったり困ったりして、とっさに口からうそが出ちゃうんだ。
私は、誰にでもそんな弱さがあるものだと思う。
その弱さは、いけないことではない。
ただ、本当のことを言う方が結局は楽だということは、知っておいてほしい。
1つうそをつくと、そのうそをごまかすためにまたうそが必要になる。
ごまかし続けるために、へとへとになってしまう。
ついうそが口から出そうになった時、「本当のことの方が強いんだ」と自分に言い聞かせてみよう。
あなたのその気持ちは、周りの人にもちゃんと伝わるはずだ。
紹介した本はコチラ
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マイルール 自立のすすめ
未来のために「しくみ」を問う
著者:辰巳 渚(著), 朝倉 世界一 (絵) 出版社:毎日新聞出版 定価:1,430円
著者プロフィール
辰巳渚(たつみ・なぎさ)
1965年生まれ。お茶の水女子大学文教育学部卒業。文筆家。現代における豊かで生きやすい暮らしの秩序を考え、提言しつづけている。その実践の場として、2007年度から「家事塾」を主宰。また家庭教育に関心が高く、子ども環境アドバイザーとしても活動している。(本書プロフィールより)
朝倉世界一(あさくら・せかいいち)
1965年生まれ。東京都出身の埼玉育ち。アルバイト先の雑誌編集部でイラストを描き始めて、88年に『おさるでグラッチェ』、『山田タコ丸くん』で漫画家デビュー