「週刊エコノミスト」で幅広いジャンルの本を紹介している「話題の本」コーナー。その中から、親子でも楽しめる、より深く知ることでタメになる本を厳選してご紹介します。
気候変動によって、フロリダ州をはじめ米国の沿岸部で危機的な状況が訪れているという。
温暖化のため海面が上昇し、そもそも脆弱(ぜいじゃく)な土地に暮らす人々ばかりでなく、動植物にもかつてないダメージが懸念されている。
どんどん沈んでいくルイジアナ州の島から撤退するネーティブ・アメリカンのコミュニティーの行方は?加えて洪水やハリケーンの被害もすさまじい。
ノンフィクション作家で写真家でもある著者が綿密な調査で世に問うた渾身(こんしん)の一作。
(「週刊エコノミスト」21年10月26日号『話題の本』より)
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紹介した本はコチラ
タイトル:
海がやってくる
気候変動によってアメリカ沿岸部では何が起きているのか
著者:エリザベス・ラッシュ
訳者:佐々木夏子
出版社:河出書房新社
定価:2,915円
全国書店等にてお買い求めいただけます
著者プロフィール
[著者]エリザベス・ラッシュ(Elizabeth Rush)
国際関係ジャーナリスト・写真家。「ニューヨーク・タイムズ」、「アル・ジャジーラ」、「ル・モンド・ディプロマティーク〔英語版〕」などに寄稿。
[訳者]佐々木夏子 (ささき・なつこ)
1976年生まれ。新潟県佐渡市出身。翻訳者。共訳書にD・グレーバー『負債論――貨幣と暴力の5000年』(以文社)がある。