中学受験を検討していても、本気で踏み出すかどうか迷っている家庭は多いだろう。子どもを塾に通わせている保護者も変化の激しい入試にどう備えればいいか。コロナ禍もあって不安はつきない。百戦錬磨のプロに「イロハ」から聞いてみた。
「サンデー毎日増刊 2022年度版 私立中・高入試 志望校を決める!」より
Q どうやって学校を選べばいいのでしょうか。
私立中には個性あふれる学校がたくさんあります。まず男女別学校、共学校があります。公立中は全て共学ですが、私立中には男子校、女子校、共学校があり、子どもにはどの学校が向くか、本人の希望も聞きながら選ぶ必要があります。通学のしやすさも考慮したいところです。時間がかかり過ぎるのは、中学の低学年では大きな負担になります。
【関連記事】「偏差値が高い学校=自分に合ういい学校」なのか?
校風や建学の精神にも注意しましょう。私立校には必ず建学の精神があり、各校の個性になっています。創立者の思いが脈々と受け継がれているわけです。建学の精神がキリスト教の学校では、他校と異なる行事があり、学校の雰囲気も違ってきます。部活動や学校行事が盛んなのかも重要です。子どもの興味、関心を6年かけて伸ばせるのも良さで、熱心に取り組んできたスポーツを続けられるかどうかも学校選びでは大切です。
【PR】日本最大級の塾検索サイト「塾選(ジュクセン)」では、目的に合った塾・予備校を全国約4万教室から比較検討できます。
学習の支援態勢はどうなっているのか、学校の勉強だけで大学合格できるのかもポイントです。先取り学習を行っているのか、落ちこぼれや吹きこぼれが出ないような態勢があるのか、などもチェックしておきたいところです。さらに、図書館や実験室、自習室など、施設・設備の充実度も見ておきましょう。
次回は11月17日に配信します。
教えてくれたひと
安田賢治(やすだ けんじ)さん
兵庫県生まれ、灘中学校・高等学校卒。早稲田大卒業後、1983年、大
学通信入社。現在、常務取締役で出版編集とマスコミへの情報提供の責任者。
小学校入試から大学生の就職までの情報提供と記事を執筆、講演。著書に『中学受験のひみつ』(朝日出版社)、『笑うに笑えない大学の惨状』『教育費破産』(ともに祥伝社)がある
大学通信 公式HP https://univ-online.com/
紹介した本はコチラ
タイトル:
2022年度版
私立中・高入試志望校を決める!
増刊サンデー毎日 2021年 11/20号
出版社:毎日新聞出版
定価:740円
書店、毎日新聞販売店でお買い求めいただけます
書影をクリックすると本の通販サイト
「honto」のサイトにジャンプします
好評発売中のサンデー毎日増刊「私立中・高入試 志望校を決める!2022年度版」は、「中学入試偏差値帯別難関大合格実績」や「私立校の特待生・奨学金制度」、「難関大合格者占有率 10年で伸びた中高一貫校」など学校選びの参考になる数多くのデータを収録。