「テストの点数が伸びない」「苦手科目を克服できない」
「集中力が続かない」「勉強はいつ、何時間したらいいの?」
など、受験を控えた子どもたちの不安や悩みは尽きません。
そんな受験生やその保護者の皆様に、今まで多くの受験生をサポートしてきた中学受験カウンセラーたちが、お悩みに回答する書籍『中学受験にチャレンジするきみへ』から一部を抜粋し、ご紹介します。
今回は、「志望校が決められない」という悩みに、株式会社アートオブエデュケーション関東指導部長の富田沙織先生が答えてくれました。
自分に合う学校って言われても……難しいよね。何がどう合うのか、そもそも「合う」ってどういう意味だろう?って疑問に思うよね。
「自分に合う学校」は、一言で言うと「楽しく通えて、将来の可能性が広がる学校」です。ではそんな自分に合う学校の見つけ方をいくつか紹介しますね。
①まずは学校見学やオープンキャンパス・文化祭などに行こう!
楽しく通えそうかどうか? は、学校の外側から見ていてもなかなかわからないもの。なので、ぜひ学校の中に入って、見学をしてみてください。そして、在校生や先生たちの様子を見て、自分が楽しく通えそうかを考えてみよう。
「楽しそうだな」と感じたら、進学先の候補に入れていいと思いますよ。今はオンラインで見られる学校もたくさんあります。
②中学校に入ったら何をやりたいかを考えてみて
中高一貫校の最大の強みは、高校受験で中断されることなく、自分ががんばりたいことに中高6年間打ち込めること。
もし、今はまだ中学校でやりたいことが見つからない・やりたい部活がある学校と自分の偏差値が離れすぎている場合は、がんばれば手が届きそうな学校の活動をホームページなどで見てみよう。きっと、「あ、ここ、いいな」って学校が見つかりますよ。
③将来の可能性
今もし君に将来の夢があるとしたら、それをバックアップしてくれる学習環境が整っている学校も選択肢に入れてみよう。たとえば、医師への憧れがあるなら、理系や医学系に力を入れている学校がいいかも。エンジニアになりたければ、工業大学の附属中学校もオススメです。授業の中で、3Dプリンターでの造形をあつかう学校もありますよ。
また、憧れの職業があるけど、自分でコツコツ勉強するのが苦手な人は、定期的な「宿題提出」やこまめな「小テスト」がある管理型の学校を選択肢に入れてもいいと思います。中高一貫校に進学するのであれば、6年間の学習環境も大切ですからね。
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