【ニュースがわかる2024年7月号】巻頭特集は「沸騰」する地球の未来

中学入試の我が子のために親ができること②【日能研スタッフに聞く】

中学入試に向けた塾での勉強も、本格的な仕上げの期間。しかし、勉強にまだ身が入らなかったり、あせりだしたり、逆に過大な不安を感じ始めたり……というお子さんもいます。親はどう向き合えばいいのでしょうか。「未来への学び」を掲げ、毎年1万人を超える子どもたちの中学受験をサポートしてきた日能研。そのベテランスタッフのアドバイスを4回にわたってお届けします。

コンディションを整える大切さ

Q:成績が思うように伸びないと、心配で親はつい口出ししがちです。

A:平成のころの話になりますが、幼いときからの写真、例えば、水ぼうそうで大変だったころ、七五三でおめかししたときなど、その時々の写真を集めたミニアルバムを常に持ち歩いていたお母さんがいました。つい口出ししたくなりそうになったとき、アルバムのページをめくり「このときは心配した……」「小さいときもかわいかった」「中学受験ができるまで大きく成長して……」と思い返すのだそうです。もともと、我が子が自分らしくのびのびと成長できますように、と願っての中学受験だったはず。数々の写真を繰りながら、その原点に立ち戻れるのでしょう。

 もちろん、11月から12月にかけては、保護者もどうしても落ち着きません。そのお母さんは「何かをしていたかった」と、子どもの眼科や歯科の検診予約をとったそうです。試験に臨むうえで大切なのは、学習面だけではありません。大前提なのですが、コンディションを整えることも忘れてはなりません。子どもが本番で集中できる環境を整える。面接のときに着る服や靴の用意、交通費を含めた念入りな準備などやることはいくらでもあったそうです。

 また、自宅で試験当日に予定している洋服を着て靴まではいて(足元には紙を敷いて)、過去問題に取り組んだご家庭もありました。お母さんが本番さながらの段取りをしたわけですが、子どももおもしろがって問題を解いたそうです。

 中学受験の「選手」は子ども自身で、保護者は「コーチ」です。コーチの役割は選手が実力を存分に発揮できるよう段取りをすること。そのためには、保護者自身も心身のメンテナンスに気を配ることは言うまでもありません。選手もコーチもいつも通りにその日を迎えられるように準備するのは、それこそ保護者にしかできないことです。

                   続きは10月24日に配信予定です。