来年の中学受験も人気になりそうですが、この時期は受験勉強に力が入る頃です。同時に志望校を絞る時期でもあります。学校選びはいつでも迷うものです。そんな時に役立てたいのがエキスパートの意見。「サンデー毎日」と大学通信は首都圏の学習塾の塾長・教室長に緊急アンケートを実施。289学習塾がオススメする中学校はどこか、ランキングでご紹介します。
グラフ1を見ていこう。これは志望校選びで重視している項目を聞いたものだ。
重視しているのは「大学合格(進学)実績(付属校含む)」で87・9%、次いで「通学の交通の便」66・4%、「偏差値」62・3%で、ここまでが6割超えで、いずれも昨年を上回った。以下「校風」「教育方針」「塾の先生の意見」「立地環境」の順となった。さらに最重視する項目でもトップは、大学合格実績だった。トップの大学合格実績は、どこの中学に進学しても気になるところだ。
安田さんは「コロナの影響で通学の交通の便を気にする保護者が増えています。朝、満員電車に乗ることや、学校が用意する通学バスが密になるので避けたいとかです。また、各校が集まって開催される合同説明会などのイベントが減り、学校の説明会も入場制限をしています。オンラインで開催されていますが、やはり実際に学校を訪れたいとの気持ちが強くなっています。学校情報が少ないことを考えると、偏差値に頼らざるを得ないため偏差値重視なのでしょう」と言う。【大学通信・安田賢治】
(「サンデー毎日」2021年10月3日号より)
次回特集は11月2日に配信予定です