【ニュースがわかる2024年6月号】巻頭特集は地震大国ニッポン 被害を減らすために

トンガ沖海底火山噴火 なぜ約8000キロも離れた日本で 津波が起きた?

先月1月15日午後1時過ぎ(日本時間)に、南太平洋のトンガ沖で海底火山が噴火しました。トンガでも甚大な被害をもたらしましたが、約遠く離れた日本でも津波が観測されました。

海外の火山噴火による津波が日本に到達した前例はありませんでした。なぜ、約8000キロ離れた日本で津波が起きたのでしょうか?
(ニュースがわかる2022年3月号より)

 日本から約8000キロも離れた南太平洋のトンガ沖で1月15日午後1時過ぎ、海底火山が噴火しました。気象庁は16日未明、奄美群島・トカラ列島(鹿児島県)と岩手県に、国内では約5年ぶりの津波警報を出しました。

 北海道から沖縄県の太平洋側には津波注意報が出て、各地で住民が避難しました。警報、注意報は16日昼過ぎには解除されましたが、津波の高さは鹿児島県奄美市小湊(あまみし・こみなと)で最大1.2メートル、岩手県の久慈港で最大1.1メートル、太平洋側の幅広い地域で0.5メートル前後――などを観測しました。

 トンガでは3人の死者を確認し、飲料水を食料不足が心配されています。
日本では高知、徳島両県内で計22隻の漁船が転覆・沈没するなどの被害が出ました。また、大学入学共通テストの一部会場では、試験を中止しました。

 気象庁は最初、「被害の心配はない」と発表していましたが、約5時間後に津波警報や注意報を一斉に出しました。海外の火山噴火による津波が日本に到達した例は過去に確認されおらず、今回の津波が起きた仕組みはわかっていません。

 気象庁の担当者は「地震の発生による通常の津波とは違う」と説明しました。
専門家は、噴火による衝撃波が大気を伝わり、海の波の伝わる速さと一致して「共鳴」を起こし、日本列島に近づくにつれて波が大きくなった可能性があると指摘しています。

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