ニュースがわかる2022年1月号より
今シーズンのアメリカ大リーグで、投打の「二刀流」で大活躍したエンゼルスの大谷翔平選手が11月18日、アメリカン・リーグの最優秀選手（ＭＶＰ）に選ばれました。大リーグの歴史を塗りかえた１年を締めくくる受賞でした。
大谷選手は今シーズン、投手で９勝、打者でも本塁打王にあと２本と迫る46本を放つなど歴史的な記録を残しました。剛腕と強打を生かし、日本のプロ野球で「二刀流」の実績を残してチームの日本一に貢献した後、2018年に長年の夢だった大リーガーになりました。けがを乗り越えたメジャー４年目の今年は、全162試合の長いシーズンで大きなけがをせずに出場し続けたことが大記録につながりました。1918年のベーブ・ルース以来の「２桁勝利・２桁本塁打」には及びませんでしたが、大リーグ史上初の投打５部門（投球回数、奪三振、安打、得点、打点）で100を記録する「クインタプル100」を成し遂げました。
日本人2人目 イチローさん以来
ＭＶＰは毎年シーズンで最も活躍した選手がアメリカン、ナショナル両リーグから１人ずつ選ばれる、大リーガー最高の栄誉です。2001年に日本選手として初めて選ばれたイチローさん（当時マリナーズ）は、大リーグ１年目で首位打者、盗塁王、新人王にも輝きました。大谷選手は２人目です。
野球の母国アメリカも大絶賛 賞総ナメ
大谷選手が今シーズン選ばれた主な賞
◇アメリカの専門誌選出の年間最優秀選手
◇コミッショナー特別表彰
◇大リーグ選手会年間最優秀選手とア・リーグ最優秀野手
◇ア・リーグのシルバースラッガー賞（指名打者部門）
◇記者投票によるア・リーグＭＶＰ
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