注目キーワード
  1. 中学受験
  2. 社会
  3. イベント
  4. SDGs
【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

【#地球塾2050】TOKYO TORCHが照らす 明るく、元気な日本

 世界中で100年先を見越した街づくりを手がける総合不動産会社の三菱地所。東京駅前の大手町・丸の内・有楽町の街づくりに携わってきた歴史は130年以上になります。かつて江戸城の玄関口だった東京・常盤橋では、新たな街づくりのプロジェクト「TOKYO TORCH」を進めています。日本一高い390㍍のビル「Torch Tower」は2027年度に完成。世界へ、そして日本各地へとつながる東京駅前で、新たなシンボルが日本を明るく、元気に照らします。【大谷麻由美】

TOKYO TORCHの完成イメージ図

News2212_chikyuujyuku_ol


「月刊Newsがわかる 2022年12月号」より
クリックすると本の通販サイト「Amazon」のサイトにジャンプします


未来の高層都市の可能性を考える

 首都圏の小中学生19人が、三菱地所執行役員の茅野静仁さんからお話を聞いて、未来の高層都市の可能性を考えました。

三菱地所執行役員の茅野静仁さん

 かつて江戸城があった皇居の東側(東京駅の西側)は、諸国の大名屋敷でした。「丸の内」と呼ばれるこの場所には今、約4300の事業所があり、約28万人が働いています。三菱地所のビルでは早くから二酸化炭素削減の取り組みを進めてきました。2025年度までにすべての電力が再生可能エネルギーになる計画です。丸の内は世界最先端の脱炭素エリアでもあるのです。

Torch Tower 390㍍

 3D化する都市で新たなイノベーションが生まれています。「TOKYO TORCH」で2021年に完成した212㍍の常盤橋タワーでは、共有スペースでいろんな会社の社員たちが、ビルで一緒に働く仲間として新たな働き方を生み出しています。2027年度完成のTorch Towerはどんな可能性を秘めているのでしょうか。

3D化する都市 こんなこと、できる?!

空中移動

 屋上にドローンタクシーステーション

小水力発電

 390㍍の落差の人工の滝で電力?

窓ガラスで太陽光発電

 高い建物の広い外壁を活用

災害時の避難も安心

 そっくり再現した仮想空間でシミュレーション

子どもたちの感想・発想

ディスカッションする生徒たち

★前田千真さん(中学1年)

 高層ビルの高い所で、雲から飲めるようなきれいな水を作り出す技術があったら、いろんなコストも削減できると思いました。地球塾に参加してイマジネーションがわきました。

★中村りらさん(中学3年)

 今はまだ現実ではないけれど、高層ビルの空中で、いろんな物を作ったり、いろんなことができたりするのではないかと想像してみるのはとても面白かったです。

未来のアイデアを提案する生徒たち

都市再生×地方創生

 TOKYO TORCHから日本全国の地域の魅力を発信します。47都道府県の地域産品セレクトショップ「アナザー・ジャパン」では、地方出身の大学生たちが企画・経営・販売を担当し、東京から全国に元気を届けます。

地球・自然と共生する都市

 皇居とお堀は多様な生物の生育・生息場所です。この地区の豊かな自然を生かし、ビルの屋上の庭でミツバチの「都市養蜂」が進められています。また、大手門タワー・ENEOSビルの地下には皇居のお堀の水浄化施設を設置され、水をきれいにしています。そして、自然災害の多い日本。三菱地所は1923年の関東大震災をきっかけに、丸の内で1926年から毎年、防災訓練を行っています。ビルに入っている企業と東京消防庁も参加しての訓練は96回を数えます。

再生繰り返す江戸・東京

 常盤橋は、地方の藩主たちが参勤交代で江戸城に入るために渡った橋です。江戸城下は参勤交代によって繁栄しました。地方の都市、宿場町、港町も人の活発な動きにつながる参勤交代によって栄えました。

 江戸城が皇居となり、その東側の丸の内に1894年、三菱社は最初のオフィスビル「三菱一号館」を建てました。1923年2月建設の「丸の内ビルヂング」は当時、国内最大のビルでした。同年9月の関東大震災も無事に乗り越えました。

 戦争で空襲の被害を受けた丸の内でしたが、戦後の復興をへて、高度経済成長期(1955~73年ごろ)に大規模なビジネス街へと生まれ変わりました。

 2002年に丸の内ビルディングは建て替えられました。再開発・超高層化の先がけとなり、丸の内は交流する街へ変化しています。

 


上記バナーをクリックすると「記者トレ」のHPにジャンプします


もっと詳しく読みたい方は

Newsがわかる2022年12月号

クリックすると「富士山マガジンサービス」の「Newsがわかる」のページにとびます。

クリックすると「富士山マガジンサービス」の「Newsがわかる」のサイトページにジャンプします