【ニュースがわかる2024年11月号】巻頭特集は世界が注目! アメリカ大統領選

GDPとは  「ニュース検定」がわかりやすく説明

 新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 その国の経済規模(経済活動がどのくらい盛んか)を測るものさしとして「国内総生産(GDP)」 がよく使われます。日本の GDPは近年500兆円台で、アメリカ、中国に次いで3番目の規模です( 2022年時点)。著しい経済成長を遂げた中国に2010年、追い抜かれました(*)。GDPは、国内で一定期間(普通は1年間)に生み出された付加価値の合計を指します。付加価値とは、企業などの生産活動によって、原材料や商品に付け加えられる価値のことです。
(*)内閣府が2024年2月に発表した2023年の名目国内総生産(GDP)の速報値は、591兆4820億円。ドイツを下回り、日本は世界4位に転落した(ニュースがわかるオンライン編集部)。

 内閣府は3カ月ごとにGDPの「金額」「成長率」「年率換算」などの数値を公表します。成長率とは、前の3カ月間(あるいは前年)と比べた増減の割合を指します。その増減の状況が1年間続いた場合にどのようになるのかを示すのが、年率換算です。こうした増減を見ることで経済が成長したか否かを判断できます。

 GDPは物価の変動を考慮しない「名目GDP」と、物価の変動を考慮した「実質GDP」があります。新聞やテレビなどでGDPの値が報じられる時は「実質」がよく使われます。

 GDPの半分以上が「個人消費」

 日本の実質GDPの内訳を支出側から見ると、「個人消費(個人がものやサービスを買うために使ってお金)」が半分以上を占めます。そのため、個人消費の増減が、GDP全体の増減に大きく影響します。 

(「2024年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)」より)

 次回は5月22日に配信予定です。


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ニュース検定とは?

画像をクリックすると「ニュース時事能力検定試験」公式HPにジャンプします

 「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年3回実施しています。 
 1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応のニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など22のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。 

 4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶ方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。 

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

公式サイトで模擬問題や過去問題を公開しています。力試しをしてみましょう。

https://www.newskentei.jp/question.php