月刊ニュースがわかる2021年7月号より
農林水産省は今年3月、2050年までに有機農業の面積を100万ヘクタール(農地全体の約25%)に増やす目標などを盛り込んだ農業戦略案をまとめました。環境意識の高まりで、持続可能な農業による安心安全な農産物の需要が拡大しているためです。そこで新しい視点で“農業の未来”を考えている玉川大学農学部先端食農学科の渡辺博之教授に話を聞きました。
有機農業とは自然の力だけで農産物を栽培すること。化学肥料※や農薬を使わないで環境に負荷をかけず、安全でおいしい農産物を作ることが重要です。この点において、有機農業で栽培した農産物と玉川大学の植物工場で生産している野菜は、同じところを目指していると言えます。
玉川大学の植物工場では、太陽光の代わりにLED光を、土の代わりに水を用いて無農薬で栽培しており、屋外よりクリーンな環境の下、より安全で栄養価の高い野菜を安定的に生産しています。そのうえ室内の閉鎖された空間で、水や肥料などの資材を効率的に使うなど自然環境にもやさしい生産を実現しています。(編集部)
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