ダイハツ工業が自動車の大量生産に必要な型式指定の認証申請をめぐり不正をしていた問題で、国土交通省は1月16日、ダイハツ「グランマックス」など3車種の型式指定を取り消す方針を発表しました。(「Newsがわかる2024年3月号」より)
国土交通省は、3車種の衝突試験の際、悪質な不正があったと認定し、道路運送車両法に基づく最も重い行政処分が必要と判断。ダイハツ側の意見を聞く「聴聞」を同月23日に実施して最終的に決定しました。国土交通省によると、同社は3車種について、衝突させてエアバッグが作動するか確認する必要があるのに、タイマーで自動的に作動させていました。
国土交通省は、企業体質に問題があるとしてダイハツに大もとからの改革を求め、同法に基づく是正命令を出しました。斉藤鉄夫国土交通大臣は1月16日、奥平総一郎社長に是正命令書を手渡し、再発防止策を1カ月以内に、その実施状況を四半期(3カ月)ごとに報告するよう求めました。
奥平社長は命令書を受け取った後、報道陣に「国民の皆様におわびする。今回の問題をきちんと受け止め、二度と発生させない体制づくりを進める」と述べました。
3車種の型式指定取り消しの処分となり、斉藤鉄夫国土交通大臣(左)から是正命令書を受け取るダイハツ工業の奥平総一郎社長=東京都千代田区で1月16日
ダイハツ3車種の型式指定取り消し認証不正 国土交通省が是正命令
https://www.newsgawakaru.com/news/35375/