ブラジルの首都ブラジリアで前大統領支持者が政府機関を襲撃するという事件が起きました。(「Newsがわかる2023年3月号」より)
ブラジルで1月8日、昨年10月の大統領選で敗北したボルソナロ前大統領の支持者ら約4000人が首都ブラジリアにある連邦議会や大統領府などを襲撃しました。
支持者らはルラ大統領の当選を認めず、大統領選の無効などを訴えていました。前大統領の支持者らは警察のバリケードを突破し、連邦議会の議事堂によじ登ったり、建物内に乱入したりしました。大統領府では机の上の書類をあさる支持者もいました。ルラさんは大雨被害を視察するために不在でした。
警察当局はその後、約1500人を拘束しました。一部の支持者はチャーターした100台以上のバスで集まったとされ、当局は事件の計画性やバスを準備した資金源などを調べています。
アメリカにいるボルソナロさんはツイッターに「公共施設の破壊と侵入は、法から逸脱している」と投稿しました。しかし、選挙での敗北を認めず、支持者の暴走を止めなかったボルソナロさんの責任を問う声が強まっています。
アメリカ政府や日本政府は事件を批判し、ルラ政権を支持すると改めて表明しました。
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