原発を動かせばごみは出続けます。ごみを処分するめどが立たないため、原発は“トイレのないマンション”に例えられるほど。国はこの問題をどうするつもりなのでしょう。国が目指しているのはごみのリサイクルです。これは「核燃料サイクル」と呼ばれています。(「Newsがわかる2023年11月号」より)
使用ずみの核燃料を再利用
使用ずみ核燃料のおよそ95%は、ウランやプルトニウムを含む再利用の可能性があるものです。そこで、再処理工場で使用ずみ核燃料からウランやプルトニウムを取り出して、別の工場で新たな燃料(MOX燃料)に作り直し、それを原発に再利用することが計画されています。
使用ずみ核燃料をMOX燃料に加工することで「原発ごみのリサイクル」を目指している