将棋の藤井聡太さん(20)が6月1日、史上最年少で「名人」になりました。名人戦は伝統と格式があり、名人の位はほかのタイトルより取るのが難しいとされています。この時点で藤井さんが持つタイトルは七つとなり、だれもが認める将棋日本一となりました。(「Newsがわかる2023年8月号」より)
大記録つぎつぎと
藤井さんは長野県高山村で行われた名人戦七番勝負第5局で渡辺明名人(39)に94手で勝ち、対戦成績4勝1敗で名人位をうばい取りました。この時、20歳10カ月で、谷川浩司十七世名人(61)が持っていた21歳2カ月の最年少記録を40年ぶりにぬり替えました。
また、1996年に羽生善治九段(52)が25歳4カ月でなしとげた7大タイトル保持(※)以来、2人目の7冠となる快挙を最年少で達成しました。
※当時、将棋のタイトルは全部で七つだった。現在は八つ。
名人戦七番勝負第5局の2日目で対戦する藤井さん(左)と渡辺明名人(当時)=高山村で6月1日