日本は海に囲まれた島国です。北海道、本州、四国、九州と沖縄本島の他に大小さまざまな離島があり、その数はゆうに1万を超えます。飛行機で行ける島もあれば、船が数日に1回発着する島や、人が住まない島もあり、置かれた状況はさまざまです。個性豊かな日本の島に目を向けてみましょう。(「Newsがわかる2023年7月号」より)
島の数は1万4125 数え直しで倍増
国土地理院は今年2月、日本の島の数を新たに数えた結果、周囲の長さ100メートル以上の自然にできた島(※)は「1万4125」だと発表しました。これまでは海上保安庁が1987年に公表した「6852」が知られていました。
倍増したのは、より精密な地図を作製できるようになり、さらに小さな島まで数えられたから。これまでは海の地図を見て数えていましたが、今回は、電子国土基本図というデータから対象となる大きさの島を自動で選んだ後、人が人工か自然かを古い地図と見比べて確かめました。
※湖や川にあるものを含まない
北の端 択捉島(北海道)
約3167平方キロの面積は、本州、北海道、九州、四国に次ぐ大きさ。国後島、色丹島、歯舞群島とともに北方四島と呼ばれる。
北方四島は1945年からロシア(当時はソビエト連邦)が占領し、自由に行き来できない。
東の端 南鳥島(東京都)
父島から約1300キロ、オーストラリア大陸東岸のシドニーよりやや東側にある。サンゴに囲まれた1辺約2キロの正三角形に近い島。
住民はいないが自衛隊員が常駐する。周辺海域ではレアアース(希土類)が大量に見つかった。
太平洋に浮かぶ日本最東端の島・南鳥島=2012年11月
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