気になる数字「2.9個」 踏みつけられる地球

週刊エコノミスト編集部が執筆する毎日小学生新聞「15歳のニュース」内コラム「これって経済? 」は、経済にまつわる数字を解説します。

今回の気になる数字は「2.9個」。読むといままでの暮らし方を今一度見直したくなるショッキングな数字です。何の数字か詳しくみてみましょう。

 今回の数字は「2・9個」。

 世界中の人々の生活水準が「日本人の水準」になった場合に「必要となる地球の数」です。

 世界自然保護基金(WWF)は、“人間の生活が自然にどれだけ依存(いぞん)しているか”を示す「エコロジカル・フットプリント」を公表しています。

 人間が地球に与えている負荷を、生態系を踏みつけた足跡(footprint)として表すユニークな評価基準で、元々は米国の研究機関が、自然環境への依存度を、利用する土地や海洋の表面積に換算した指標です。地球が2.9個も必要な日本人の生活は、持続可能ではないことになります。

 暮らしぶりがぜいたくな国や、化石燃料・鉱物の輸出、森林開拓など天然資源に頼る国ほど「踏みつける」地球の数は増える計算になります。

 もし、全人類が世界一の経済大国である米国の人々と同じ生活をしたら、地球は5.3個必要になるという。さらに欧州の金融立国ルクセンブルクなら7.6個、オイルマネーで潤う中東の産油国カタールなら8.9個も必要ということになります。

 一方で、ケニアなどいくつかのアフリカ諸国は1個未満と、「地球にやさしい」国々もあります。

 世界全体で見たときに必要な地球の数は1.7個。人類の生活は自然界の許容力を超えたことになります。世界人口は現在の78億人から2030年に85億人へ増えると予想されています。その時、地球は何個必要になるのでしょうか。


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