【ニュースがわかる2024年7月号】巻頭特集は「沸騰」する地球の未来

気になる数字「284円」
「優等生」も値上がり

週刊エコノミスト編集部が執筆する毎日小学生新聞「15歳のニュース」内コラム「これって経済? 」は、経済にまつわる数字を解説します。

今回の気になる数字は「284円」。店頭価格が比較的安定していることから「物価の優等生」と言われてきたニワトリの卵が、ここ30年間で最も高い価格となりました。理由についてくわしくみてみましょう。

 店頭価格が比較的安定し、昔から「物価の優等生」と言われてきたニワトリの卵が、例年になく値上がりしています。

 販売会社大手の「JA全農たまご」によると、卵の卸売価格の目安とされる東京地区でのMサイズ1㌔当たりの平均価格は、2022年12月に284円となりました。これは前年12月を74円上回り、統計を公表している1993年以降の30年間で最も高い価格だ。

 値上がりの主な理由として、ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、ニワトリのエサとなるトウモロコシなどの飼料価格が高騰していることが挙げられる。加えて、鳥インフルエンザの感染が全国に拡大した影響で、卵の出荷量が減ったことが拍車をかけました。

 卵は手ごろなたんぱく源であり、生で食べたり幅広い料理に使われたりと、もともと消費量が多い

 特に年末は、おでんなど鍋物の需要が増えるほか、クリスマスケーキやおせち料理などにも使われるため、価格が上がる傾向にあります。さらに、22年は新型コロナウイルス禍からの経済活動再開により、外食需要が回復したことも影響したようです。

 卵の生産コストのうち、半分は飼料価格が占めるとされています。飼料はほとんどが輸入なので、相場の影響を受けやすいというわけです。食卓に上る機会が多い万能食材だけに、23年もこのまま値上がりが続けば、家計には痛手となりそうだ。

(「15歳のニュース」 23年1月14日掲載より)


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