縄文人はスーパースター!?【月刊Newsがわかる11月号】

立川志の春の「落語で英語」第24回

鏡かがみを知しらない人ひとたちが巻まき起おこすドタバタ劇げきです。親おや子この感かん動どう的てきな再さい会かいから、夫ふう婦ふの浮うわ気き問もん題だいまで、喜き怒ど哀あい楽らくがつまった古こ典てん落らく語ご。噺はなしの展てん開かいの面おも白しろさからも目めが離はなせません!(「Newsがわかる2023年9月号」より)

【英文】

Inイン theディ oldオウ daysデイズ, whenウェン peopleピーポー didディド notナッ knowノウ aboutアバウッ mirrorsミラーズ, thereデア was aワザ manマン calledコーウド Shosukeしょうすけ inイン Matsuyamaまつやま villageヴィレッジ inイン Echigoえちご. Shosukeしょうすけ was aワザ faithfulフェイッフォー manマン whoフー visitedヴィズィテッド hisヒズ parents’ペアレンツ graveグレイヴ everyエヴリ dayデイ forフォー 18エイティーン yearsイヤーズ, everエヴァー sinceスィンス theyデイ passed awayパッスダウェイ. Theダ lordロード hearsヒアズ thisディス andエン tellsテオズ Shosukeしょうすけ, “I’llアイオ giveギヴ youユー aア rewardリウォード. Whatワッ doドゥ youユー wantウォンッ?” Shosukeしょうすけ answersアンサーズ, “Iアイ want toワナ seeスィー myマイ fatherファダー onceワンス moreモア.”

Hearingヒアリン thatダッ Shosukeしょうすけ andエン hisヒズ fatherファダー look a likeルッカライク, theダ lordロード putsプッツ aア mirrorミラー inside aインサイダ boxボックス andエン showsショウズ himヒム. Havingハヴィン neverネヴァー seen aスィーナ mirrorミラー, Shosukeしょうすけ looksルックス inside andインサイデン saysセズ, “Fatherファダー! I’mアイム soソー happyハッピー toトゥ seeスィー youユー!” Heヒー asksアスクス theダ lordロード ifイフ heヒー canキャン bringブリング hisヒズ fatherファダー homeホーム, and isエンディズ permittedパーミテッ toトゥ doドゥ soソー. Howeverハウエヴァー, hisヒズ wifeワイフ findsファインズ theダ boxボックス. Whenウェン sheシー opensオーペンス theダ boxボックス, sheシー findsファインズ a womanアウォマン insideインサイ! Nowナウ, aア bigビッグ fightファイッ beginsビギンズ!

【和訳】

 昔むかし、鏡かがみというものを知しらない人ひとが多おおかった頃ころ、越えち後ごの松まつ山やま村むらに正しょう助すけという男おとこがいた。

 この正しょう助すけ、両りょう親しんが亡なくなってから18年ねんの間あいだ、毎まい日にち墓はか参まいりを欠かかしたことがないという親おや孝こう行こうな男おとこ。ある日ひ、そのことを聞きいたお殿とのさまから「何なんでもかなえる、何なにがほしい?」と聞きかれた正しょう助すけ、「もう一いち度ど、とっつぁまに会あいたい」と答こたえる。

 亡なくなった父ちち親おやと正しょう助すけがそっくりだと知しったお殿とのさま、鏡かがみを箱はこの中なかに入いれて正しょう助すけに見みせる。すると、鏡かがみを知しらない正しょう助すけは、箱はこの中なかを見みて「とっつぁま! 会あいたかった!」と大おお喜よろこび。そして、箱はこの中なかの父ちち親おやを連つれて帰かえりたいとお殿とのさまにお願ねがいし、許ゆるされる。

 ところが(持もち帰かえった)箱はこを正しょう助すけの妻つまが見みつけ、のぞいてみたところ、なんと箱はこの中なかには女おんなの人ひとが! さあ、大たい変へんなけんかの始はじまりだ。

「松山まつやま鏡かがみ」の噺はなしを英語えいごで表現ひょうげんすると、日常にちじょう会話かいわで使つかえるセンテンスがたくさんあります。特とくに大事だいじなものを見みていきましょう。

 お殿とのさまが正しょう助すけに何なにがほしいか聞きく時ときの言こと葉ばです。「不ふ可か能のうなことはない(何なんでもかなえてやる)、お前まえの願ねがいを言いえ」と言いいますが、正しょう助すけが「もう一いち度ど、とっつぁまに会あいたい」と言いった時ときは、「そういうことじゃないんだよね」と思おもったことでしょう。

「とっつぁまをうちに連つれて帰かえらせてもらえませんでしょうか?」。鏡かがみを知しらない正しょう助すけは、てっきり箱はこの中なかに父ちち親おやがいるのだと思おもい込こみます。お殿とのさまに鏡かがみの入はいった箱はこを持もち帰かえってもいいと言いわれた時ときは喜よろこびながら、「とっつぁまもうれしそうだ!」と。

「お前まえさんのとっつぁまは、ちっともあんな顔かおしてなかったよ!」と、箱はこの中なかをのぞき込こんだ女にょう房ぼうが正しょう助すけに言いいます。正しょう助すけ同どう様よう、鏡かがみを知しらない女にょう房ぼうが見みた顔かおは、自じ分ぶんの顔かおですからね、似にても似につかないはずです。

 この噺はなしのサゲです。通とおりがかった知しり合あいの尼あまさんが、正しょう助すけ夫ふう婦ふのけんかを収おさめた上うえで、どちらが正ただしいかを確たしかめるために、箱はこの中なかをのぞき込こみます。中なかには、頭あたまを丸まるめた女おんなの人ひとの顔かおが。それで「箱はこの中なかの女おんなは反はん省せいしているようだ、頭あたまを丸まるめて尼あまになっている」と言いいます。

 今いまは当あたり前まえのようにある鏡かがみのなかった大おお昔むかし、人にん間げんは自じ分ぶんの姿すがたを水みずに映うつして見みていたそうです。

 日に本ほんに銅どうでできた最さい初しょの鏡かがみ「銅どう鏡きょう」が中ちゅう国ごくから持もち込こまれたのは、2000年ねんほど前まえのこと。その後あと、今いまの鏡かがみの原げん形けいとなる、ガラス製せいの鏡かがみが伝つたわったのは16世せい紀きでした。持もち込こんだのは、なんと、かの有ゆう名めいなフランシスコ・ザビエルだったそうです! さすが、宣せん教きょう師しの鑑かがみ!  漢かん字じが違ちがうか。

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