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作文・読書感想文│これだけは知っておきたい原稿用紙の書き方

作文・読書感想文│これだけは知っておきたい原稿用紙の書き方

最近はパソコンや携帯で文章を作成する機会が多くなりましたね。
いざ作文や読書感想文を「原稿用紙」に書くとなると行の最後に「、」「。」が来たときは次の行の頭から?「題名は1行目のどのあたりから書くの?」と、不安になることも少なくないと思います。

そこで、今回は、早稲田大学大学院で「文章表現」の講義を7年間担当したコラムニスト・近藤勝重さんの『書く子は育つ 作文で〈考える力〉を伸ばす!』著書から、これだけは知っておきたい「原稿用紙の書き方」についてご紹介します。

本記事は2022年1月3日の記事を一部再編集したものです

段落や間、読点に注意を払う

 昨今は、パソコンを打って手で書くのと同じ内容の作業をできる人のほうが多いかもしれませんね。削除や並べ替えにしたって、パソコンのほうが原稿用紙に書くよりずっと機能的で効率がいい。そのぶん考えられる時間もできるでしょう。

 それはそれとして、ここでは<原稿用紙の書き方>について学んでおきましょう。そのほうが文章の段落や間、読点といったことに注意が払え、それらの点は作文を書くうえでも極めて大切なことだからです。

 原稿用紙の由来ははっきりしませんが、20字×20行の400字詰め原稿用紙は明治時代の中頃以降に普及しました。文章の作法や書き方のルールを踏まえて作成されているので、広く使われだしたのでしょう。

原稿用紙の書き方

 一般に作文などは「題名」を最初の1行目の上方に、「名前」は2行目の下方に書きます。続けて「本文」は3行目の一番上の一枡を空けて、つまり「一字下げ」で書き始めるのが書き方の約束事です。

 原稿を書くうえで常に気に留めておいてほしいのは、ひとまとまりの内容の区切りとなる段落です。文章は、書くべきことに一段落ついたところで次の新しい段落へと移っていきます。

 その際は読み手にもその意図がわかるよう「改行」し、「一字下げ」で書き始めます。こういう書き方にともない、おのずとできる枡目の余白は、読みやすいとかわかりやすいといった感じを読む人にもたらすことができるのです。

句読点、括弧、感嘆符や疑問符は?

 他の約束事は句点「。」、読点「、」、括弧「()」、さらには感嘆符「!」、疑問符「?」などの記号はすべて一枡分を使います。ただしこれらの記号が行の頭に来るのは避けてください。
 枡目の流れにそって文章を読んでいて、次の行の頭に「。」や「、」「!」、「?」が来ては読む気持ちにちょっとブレーキがかかりますよね。ですから、それらの記号は行の下からはみ出す欄外に書いてください。

 これすべて読みやすい文章を心がけようということでの基本的なルールです。そう考えると、段落のひとまとまりも長々と続けるより、数行でまとめたいですよね。

 ぼくはこう考えています。人体は頭、顔、胴体といったぐあいに分けられますが、顔全体を書いたところで段落の切れ目とするよりも、その顔の中の目、鼻、口それぞれで一つのまとまりとみるわけです。目を書いて、ひとまとまりの内容が終わると次の鼻へと移るというぐあいです。

 改行が少ない文章というのはびっしりと詰まった感じがして圧迫感すら覚え、一字下げの改行が多くてもいいのではないでしょうか。

『書く子は育つ』が読める他、大人も子どもも読んでためになる厳選された書籍が楽しめます。

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書く子は育つ

著者:近藤勝重 出版社:毎日新聞出版 定価:1.210円

本書の目次

第1章 文章を書くというのはどういうことか
第2章 文章は上手、下手よりテーマのとらえ方
第3章 文章は体験と気づく力の産物
第4章 五感と身体感覚をフルに生かそう
第5章 伝わってこその文章

著者プロフィール

近藤 勝重(こんどう・かつしげ)

コラムニスト。毎日新聞客員編集委員。早稲田大学政治経済学部卒業後の1969年毎日新聞社に入社。早稲田大学大学院政治学研究科のジャーナリズムコースで「文章表現」を出講中、親交のあった俳優の高倉健氏も聴講。毎日新聞では論説委員、「サンデー毎日」編集長、専門編集委員などを歴任。夕刊に長年、コラム「しあわせのトンボ」を連載中。『書くことが思いつかない人のための文章教室』、『必ず書ける「3つが基本」の文章術』など著書多数。コラムや著書の一部が灘中学校をはじめ中高一貫校の国語の入試問題としてよく使用され、わかりやすく端正な文章には定評がある。TBS、MBSラジオの情報番組にレギュラー出演し、毎日新聞(大阪)では「近藤流健康川柳」を主宰している。(この書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)