【ニュースがわかる2024年11月号】巻頭特集は世界が注目! アメリカ大統領選

フレンドショアリングとは 「ニュース検定」がわかりやすく解説

新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。

 ロシアによるウクライナ侵攻や中東地域における戦闘などで世界情勢が不安定化する中、効率よりも自国の安全保障、国際協調よりも同盟国・有志国間の連携を重視する流れが強まっている。

 例えば米国は、信頼できる国・地域で供給網を構築する「フレンドショアリング」を提唱して、国際分業体制の見直しを進めている。その一環として発足したのがインド太平洋経済枠組み条約(IPEF)だ。

●賛成だ

・さまざまな電子機器に使われる半導体や重要鉱物(レアアースなど)といった重要物資の調達を特定の国に過度に依存すると、政治的な思惑で供給を止められ、自国の産業が混乱する可能性がある。これを回避するための枠組みが必要だ。

・新型コロナが世界的に流行していたころ、医薬品や農産物を自国に囲い込む、保護主義的な動きがみられた。非常時でも、こうした物質の安定供給を約束できる国同士の結びつきを強めておくべきだ。

●反対だ

・このような方法での体制の見直しは、これまで構築されてきた国際的な供給網をゆがめてしまう。その結果、生産コストが上昇し、ものやサービスの価格に跳ね返って消費者に不利益を与える。

・第二次世界大戦後の経済のグローバル化や自由貿易の促進は、世界経済の成長を後押ししてきた。世界が二つにブロック化されると、世界の国内総生産(GDP) の5%が失われてしまう、との試算もあり、世界経済全体へ悪影響を及ぼす。 

(「2024年版ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)」より)

   次回は7月5日に配信予定です。


 書影をクリックすると本の通販サイト「Amazon」のサイトにジャンプします


ニュース検定とは?

 「ニュース検定」は1級~5級まで6段階あります。1・2・準2級は大学生・一般が主な対象ですが、もちろん中高生でも受検できます。

 『ニュース検定 公式テキスト「時事力」発展編(1・2・準2級対応)』は、「脱炭素社会への道のり」「社会保障のこれから」「平和な世界どうやって」など27のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。

 検定の出題は、50分で各級45問。1級は四肢択一(選択肢から一つを選ぶ方式)と記述で、2・準2級はすべて四肢択一。2~5級の検定問題の約6割は、公式テキスト・問題集から出題されます。

次回の検定はいつなの?

 「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。 

ニュース検定の問題に挑戦してみよう!

公式サイトで模擬問題や過去問題を公開しています。力試しをしてみましょう。

https://www.newskentei.jp/question.php