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「講師直伝!英語絵本の読み聞かせ効果を最大化する3つのポイント」

「自宅で子どもに英語絵本の読み聞かせをしたい。効果的にするにはどんなことを意識すればいい?」

こんな疑問をお持ちではありませんか? せっかく英語絵本を用意して読み聞かせるなら、様々な英語表現を身に付けさせてあげるために効果的な読み方をしたいと思う人が多いはずです。そこでこのコラムでは、児童英語講師として長いキャリアを持つ2人の先生の監修で、

・効果的に英語絵本を読み聞かせるために意識したいポイント

・読み聞かせをするおすすめのタイミング

・読み聞かせにおすすめの英語絵本

などを解説します。最後まで読んで、自宅での英語環境づくりに役立ててください。

—記事監修—

★篠原麗香先生

神田外語大学外国語学部英米語学科卒業。児童英語講師養成講座修了。   J-SHINE®有資格者。

神田外語キッズクラブ講師。児童英語指導者として13年のキャリアを持ち、乳児から小学校6年生までのクラスを担当。二児の母として自宅でも英語教育を実践中。キッズクラブの0・1・2歳クラス、2・3歳クラスのプログラム開発担当。保護者様向けの子育て英語講座の開発および指導者としても活躍中。

★クリス・シムズ先生

神田外語キッズクラブ講師。アメリカ合衆国出身。児童英語指導者として勤続10年のベテラン講師。乳児から小学校6年生までのクラスを数多く担当しており、安定感のある指導と優しい語りかけで人気の先生。四児の父として子育てにも奮闘中。子育て英語講座の担当講師としても活躍中。

1.効果的に英語絵本を読み聞かせるために意識したい3つのポイント

自宅で子どもに英語絵本を読み聞かせる際は、まず絵本全体に目を通し、内容を把握しておくことが大切です。そのうえで、以下の3つのポイントを意識して読み聞かせを進めましょう。

・ストーリーの中で教えたいポイントや、強調したい語彙や表現をおさえる

・強弱や身振り手振りをつけながら読む

・子どものペースに合わせ、質問に応じながらコミュニケーションをとる

1-1.ストーリーの中で教えたいポイントや、強調したい単語や表現をおさえる

事前に絵本の内容を確認する中で、特に教えたいポイントや強調したい単語・表現を決めておきましょう。書かれている文章だけでなく、挿絵の中からでも構いません。そして、そのポイントに応じたセリフも用意しておくと良いでしょう。“What color is it?”→“Yes, this is red!”というようにクイズ形式にしたり、“Can you find the cat? Touch!”などと言って手を使わせるのも効果的です。

1-2.強弱や身振り手振りをつけながら読む

淡々と読み進めるのではなく、声量や読む速さに強弱をつけたり、身振り手振りをつけたりすることも必要です。例えば“big”という言葉を覚えてほしい場合、その部分だけ声を大きくしたり、手を広げるような動作をしたりすると、「大きい」というイメージを印象づけることができます。ほかにも、ページのめくり方に緩急をつけたり、“ta-da!”など効果音をつけたりして、内容によって読み方を色々工夫してみてください。

1-3.子どものペースに合わせ、質問に応じながらコミュニケーションをとる

最も大切なことは、子どものペースに合わせて読み聞かせを進めることです。子どもは物語の途中で、(挿絵を指差しながら)「どうしてこの動物はこっちを向いているの?」などとどんどん質問や感想を口に出します。それを無視して話を進めてしまうのではなく、一つひとつの発言に応じて子どもとコミュニケーションをとりながら読み進めてください。ただの「読み聞かせ」ではなく、絵本を通して子どもと会話を楽しむイメージです。

また、子どもが飽きてきた様子を見せたら、話の途中でも切り上げてしまうのがよいでしょう。最初から最後まで一気に読ませたいと思うかもしれませんが、子どもが飽きているのに無理やり読み進めると、絵本自体が嫌いになってしまう恐れがあります。「続きはまた明日」と言って切り上げてもいいですし、そのまま“The End”と物語を終わらせてしまっても問題ありません。繰り返しになりますが、子どものペースを最優先にして進めましょう。

読み聞かせ音源を聞かせておくだけではだめ?

本によっては読み聞かせ音源を収録したCDが付属しているものもあります。「その音源を聞かせておくだけなら楽なのに……」と思うかもしれませんが、それでは上の項目で紹介したようなやりとりが発生しません。お父さんやお母さんの声で読み聞かせしてあげるほうが、語学学習面でも親子のコミュニケーション面でも効果があります。CD音源は読み手の練習用として、発音を確認したりするのに使うとよいでしょう。

2.絵本の読み聞かせは習慣化させることが大切

読み聞かせはできるだけ毎日行い、習慣化させましょう。読み聞かせの習慣がつくと集中力が身につき、最初はすぐ飽きてしまった子でも段々と最後まで話を聞けるようになります。また、英語絵本自体に興味を持つようになり、自ら手に取って読み始めるようになることもあります。

読み聞かせをするタイミングは?

子どもが「読んで!」と言ったときに読んであげるのがベストですが、家事などで手が離せないことも多いと思います。そのような場合は、毎日決まった時間に読み聞かせをしてあげてスケジュール化するのがよいでしょう。回数を重ねるうちに、子どもにも「この時間に読んでもらえるもの」という意識がつきます。就寝前など、時間を取りやすいタイミングがおすすめです。

3.読み聞かせにおすすめの英語絵本

篠原先生とクリス先生がおすすめする、主に幼児〜小学校低学年向けの英語絵本を紹介します。

★『Where’s Spot? 』著:Eric Hill/出版:Frederick Warne Publishers

扉を開けたりする仕掛けがたっぷり詰まっていて、文章もシンプルです。日本語版も出版されています。

★『Tiny Boppers』著:中本幹子、K&H/アプリコット出版

跳ねたり飛んだりといった動きの表現が登場します。効果音もついているので楽しく読めます。

★『Five Little Monkeys Jumping on the Bed』著:Eileen Christelow/出版:Clarion Books

同じフレーズの繰り返しがあるため言葉が印象に残ります。ストーリー性もあるので、少し年齢が上がっても使えます。

ストーリーが理解できるようになった年齢以上(幼児~低学年)なら、日本語で既にストーリーを知っている絵本の英語版を読み聞かせるのもおすすめです。子どもが「英語で何を言っているか分からないから聞きたくない!」と興味を失ってしまうのを防げます。

おすすめの英訳版絵本

★『Guri and Gura』(ぐりとぐら)著:中川李枝子、山脇百合子/出版:チャールズ・イー・タトル出版

色・食べ物・果物・動物など日常的な単語や、“Yum, Yum!”、“Let’s eat!” など日常会話で使う表現が登場します。

★『Yum! Yum! 』(もぐもぐもぐ)著:米津祐介/出版:Mineditions

動物の名前、キッチンで使うものの名前などが登場します。

※英語絵本の選び方について詳しく知りたい方は、こちらのコラムもご覧ください。「家での読み聞かせ、英語絵本はどうやって選ぶ?3つのポイントを解説

4.まとめ

このコラムで解説した内容をまとめます。

■効果的に英語絵本を読み聞かせるために意識すべきポイントはこの3つ

・ストーリーの中で教えたいポイントや、強調したい語彙や表現をおさえる

・強弱や身振り手振りをつけながら読む

・子どものペースに合わせ、質問に応じながらコミュニケーションをとる

■読み聞かせは習慣化させることが大切

寝る前などにスケジュールとして組み込んでおくと習慣化させやすい

読み聞かせは始める時期が早ければ早いほど効果的です。さっそく今日から始めてみましょう。

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