本誌の巻頭特集では、時代ごとに変わっていくお金のカタチや2024年度に発行予定の新しいお札について学びましたね。ここではお金の使い方について、ハット先生と一緒に考えてみましょう。
Bさん:今月のお小遣い、もうなくなっちゃった。何を買ったんだっけ? 「お小遣い帳を付けなさい」って親には言われるけど、面倒くさくてさ
Cさん:いつも食べてるお菓子でしょ! 私はアプリを使っているよ。うちの家計簿アプリの中に私の項目があるの。毎週末、お母さんと一緒に入力するんだけど便利だよ
Aさん:へー、すごいね。うちはお小遣いはなし。そのかわり、欲しいものがあれば、親と話し合って買ってもらうんだ。お小遣いは中学生になってからだって
ハット先生:おうちによって違うよね。先生が子どもの時は毎週、お小遣いをもらってたけど、欲しいゲームがあると「1カ月先でいいから4週分をまとめて欲しい」って親と交渉してた。今より計画的だったね(笑い)。お金の使い方を考えることは、時間をどう使うかを考えることに似ていると思わない? どちらもふり返りが大事だしね
Bさん: そうか。「ためてから使う」って考えたことなかった。これからは毎日、どのお菓子を食べるかを計画したり、何日分かをためてちょっと高級なケーキを買ったりするぞ!
Cさん:そんなに好きなものがあるって、ちょっとうらやましいかも。私も記録をつけるだけじゃなくて、この先、お小遣いを使って何がやりたいかを考えてみようかな
Aさん:お金の使い方に正解ってあるのかな。寄付とか他の人のためになるのは、「いいお金の使い方」だと思うけど、自分が好きなことに使ってもいいんだよね?
ハット先生からのひとこと! そうだよね。それを考えるには、お金を使った後、しばらくたってから、「本当に必要だったかな」「今も大切にしているかな」「有意義な経験だったかな」とふり返ってみるといいよ。そのためにも、お金の記録は確認できる状態にしておきたいね。おうちの人と相談しながら、無理のない範囲でいろいろ試して、好きなモノやコトを見つけるきっかけにしてほしいな。
取材協力/日能研 イラスト:しばざき としえ