東京・上野に日本で唯一の児童書を専門に扱う図書館があるのをご存じですか?日本の本や雑誌のみならず海外の本も含めて約70万点が所蔵されていて、親子で利用できます。今回は、国際子ども図書館の紹介とあわせて、好きな本の見つけ方を教わりました。
(ニュースがわかる2022年3月号より)
心ゆくまで本と触れ合える――国立国会図書館国際子ども図書館
東京・上野公園内に建つ国際子ども図書館は、日本で唯一の児童書を専門に扱う国立の図書館です。国内外の図書や雑誌約70万点を所蔵しています。子どもから大人まで誰でも入館できます。

国立国会図書館国際子ども図書館公式ホームページ「レンガ棟外観」より
学校や公共の図書館のように本を貸し出してはいませんが、本のコピーや、必要な本を図書館員が一緒に探してくれる「レファレンスサービス」を受けることが可能です。
本が並べられているのは、主に「子どものへや」「世界を知るへや」「児童書ギャラリー」「調べものの部屋」です。
日本と世界の子どもの本が1万冊以上

国立国会図書館国際子ども図書館公式ホームページ「子どものへや」より
レンガ棟1階の「子どものへや」は、小学生以下の子どもを対象とした、日本で長年親しまれてきた絵本や読み物、理解を深める知識の本などを約1万冊集めています。文学と知識の本は公共の図書館と同じ分類法で円形書架に並んでいます。
「子どものへや」の隣は、「世界を知るへや」。ここには、世界の国や地域の地理、歴史、文化などを紹介する本や、外国語の子どもの本が約2000冊置かれています。
中高生のための資料室「調べものの部屋」

国立国会図書館国際子ども図書館公式ホームページ「調べものの部屋」より
「調べものの部屋」は、バラエティーに富んだ分野の1万冊から、自分の関心に合った資料を見つけて「調べる楽しさ」を体感できる場所です。例えば、中高生が夏休みの研究やリポートで取り上げることが多いテーマの本、上野や周辺施設に関する本、部活動(スポーツや音楽など)の本、職業の紹介や働くことに関する本、中学の国語の教科書に載っている文学作品などがそろっています。
うまく本が探せないときは、図書館員に気軽に声をかけてみましょう。一緒に目的の本や資料を探してくれます。