ニュースがわかる2021年12月号より
2021年も国内外でさまざまなニュースが報じられました。ニュースがわかる編集部は、その中から特に重要な出来事を選び、社会に与えたインパクトをもとに1位から10位までランク付けしました。ニュースのポイントやキーワードとともに1年を振り返ってみましょう。
1位 異常気象による自然災害
6月から7月にかけ、アメリカやカナダの西部が猛暑に見舞われました。アメリカ・アリゾナ州で47.8度、カナダ・リットンで49.6度を記録し、熱中症で多数の死者が出たほか、高温と乾燥による山火事が続きました。7~8月にはギリシャやトルコでも大規模な山火事が発生。いずれも地球温暖化の影響が指摘されています。ヨーロッパ中部では7月、大雨による大洪水も起きました。
日本では8月中旬、九州北部を中心に雨雲が列をなした線状降水帯による猛烈な雨が降り続き、土砂崩れや河川の氾濫などが相次ぎました。
2位 脱炭素へ 目標定まる
4月に開かれた気候変動サミットで、菅義偉首相(当時)は温室効果ガスの削減目標を「2030年度までに、2013年度と比べて46%減らす」と大きく引き上げました。温室効果ガスの排出を「実質ゼロ」にすることを目指すパリ協定の参加国の多くが「2050年までの達成」を宣言し、CO2をなるべく出さない脱炭素社会を目指しています。菅さんも2050年までの達成を宣言したため、目標を修正しました。
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