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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

「昼飯町」なんて読む?

岐阜県大垣市には、「昼飯町」という地名があります。「昼飯」は、普通に読めば「ひるめし」ですね。でもこの地名の読み方はちょっと違います。

正しくは、「昼飯町」と書いて「ひるいちょう」と読みます。この地名は、昔、善光寺如来(ぜんこうじにょらい)という仏像が大阪の海から拾い上げられ、長野県の善光寺に納められることになった、という話に由来しています。

仏像を運ぶ人たちが長野県に向かう途中、5月中ごろにこの地を通りかかりました。近くの山々の緑や、ツツジの花が咲きほこる景色が見とれるほど美しかったため、ここでお昼ごはん(昼飯)をとったのだそう。

そこからこの辺りを「ひるめし」と言うようになり、やがて「ひるいい」に変化して、現在と同じ「ひるい」という読みになりました。漢字の通り、本当にお昼ごはんと関係していたのですね。(編集部)※写真は葺き石や埴輪の列が見つかった昼飯町にある昼飯大塚古墳(2012年1月26日撮影)