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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

ピーマンとパプリカの違い

野菜の中には、見た目はそっくりなのに、それぞれ違う名前がついているものがあります。その一つが、「ピーマン」と「パプリカ」です。同じような形なのに、いったい何が違うのでしょうか。

ピーマンとパプリカは、どちらも「ナス科トウガラシ属」という、辛くないトウガラシの一種です。植物としては同じ仲間ですが、品種が違います。

私たちが普段食べる緑色のピーマンは、未熟な状態で収穫されたものです。実がしっかりしていて薄く、ビタミンCが豊富に含まれています。苦みや青くささがあるので、加熱して食べるのが一般的です。緑色のうちに収穫せず、そのまま畑で完熟させて黄色や赤に色が変わったものは、「カラーピーマン」と呼ばれています。

パプリカはピーマンに比べてサイズが大きく、肉厚で甘みがあります。色は未熟な状態では緑色ですが、完熟すると品種によって黄色、オレンジ、赤色など、カラフルな色になります。栄養価は色によって違いますが、ビタミンCの量はピーマンの2倍以上あります。完熟してから収穫するのでみずみずしく、サラダなどに入れて生のまま食べても、加熱して食べてもおいしく味わえます。(編集部)※写真は収穫の最盛期を迎えた飛驒パプリカ=高山市上宝町蔵柱のアルプス農場で