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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

高専に行こう!鳥羽商船高専編

高等専門学校。タイトルにある「高専」の正式名称です。ロボコンなどでその名前を聞いたことがあるかもしません。
高専は高等学校と同じく、中学校を卒業したひとが入学することができ、入学後は5年一貫教育(商船学科は5年6カ月)。一般科目と専門科目をバランスよく配置した教育課程により、エンジニアに必要な豊かな教養と体系的な専門知識を身につけることができます。近年はこの高専のカリキュラムが海を越え「KOSEN」として東南アジアを中心に注目されています。
「高専に行こう!」では、実際に全国各地の高専の魅力や特徴などをレポートします。今回は鳥羽商船高専を紹介!

 鳥羽商船高等専門学校は、船舶の運航技術や専門知識を学ぶ商船学科、情報工学・電気電子工学・機械工学を基礎としたものづくりの専門知識・技術学ぶ情報機械システム工学科を有し、地域と世界の両方で活躍する実践性と創造性、科学的思考を身につけた高度な技術者の育成に努めており、令和7年9月には、創基150周年を迎えます。

商船学科の紹介

 商船学科の教育方針は、物流の国際化と船舶の技術革新に適応した船舶の運航技術者として活躍できる専門知識と技術を習得した人材、および海事関連産業で活躍できる人材を育成することです。5年ごとに策定される第4期海洋基本計画では、脱炭素・DXに対応した海洋産業の競争力強化や自律運航船の実用化が期待され、さらに、慢性的なエネルギー問題を抱える我が国は、再生可能エネルギーの利用、資源探査水中ロボットの開発などに社会の関心が集まっています。これらのニーズ、技術革新に応える人材育成が本校の使命となります。

 本校が所有する練習船「鳥羽丸」は、実機を操作することで実践的な技術を体得でき、また、座学では学べないジェネリックスキルの強化、船舶職員としての資質育成に大きく寄与します。現在、鳥羽丸の代船を建造中で、令和6年度末に竣工となります。この鳥羽丸代船は、「スマートシップ」をコンセプトに、自律運航に向けたシステム、最新鋭のコックピット型操舵設備、充実した機関実習設備など、最先端の装備を搭載し、次世代の船員養成が可能な練習船となります。

 さらに、近年の情勢を鑑み、船室の感染症対策をはじめ、各種災害支援機能を有し、本校学生の実習、訓練に用いると同時に、海事思想の普及、地域貢献、社会貢献にも寄与するものとなります。「スマートシップ」鳥羽丸の活躍にご期待ください。

六分儀を使った実習の様子(鳥羽商船高専提供)

情報機械システム工学科に「高度情報工学コース」を新設

 令和7年4月、情報機械システム工学科に「高度情報工学コース」を新設します。近年、社会では情報技術の発展は目覚ましく、いたるところでコンピュータとネットワークを使ったシステムや機器が導入されています。例えば、自動車の自動運転や、音声アシスタントAI、キャッシュレスでの支払いなど、しばらく前には想像できなかった社会に移行しています。このようなシステムをつくるためには、AI、サイバーセキュリティ、データサイエンスといった先端の情報技術が必要ですが、日本にはこれらをあつかえる技術者がまだまだ足りていません。

 そこで、高度情報工学コースでは、情報工学を重点的に学ぶことはもちろん、PBL(project based learning)という地域の課題解決による教育プログラムを通じて技術だけではなく、社会で求められる汎用的な能力・態度・志向を育成します。三重県の特性を生かして農業・漁業、観光などに、この情報技術を応用したスマート化の社会実装を学生が主体となって取り組み、地域の方々と一体になって実用できるレベルのシステムを生み出していきます。

 この高度情報工学コースは、三重県の企業だけでなく、産業界・大学からも注目され期待されています。中学校卒業後すぐに、最先端の高度な情報を学び、世界で必要とされるスペシャリストを育てます。

PBL活動でのコンテスト(DCON)受賞を報告する様子(鳥羽商船高専提供)

PBL活動の一例:水産業での観測機器のスマート化(鳥羽商船高専提供)

【鳥羽商船高専へのアクセス】

■電車

JR・近鉄「鳥羽駅」からの距離約2km、徒歩約30分、タクシー約5分
近鉄「池の浦駅」からの距離約800m、徒歩約10分
※池の浦駅で下車する場合は、普通又は急行列車をご利用ください。

■車

伊勢ICを下り、伊勢二見鳥羽ライン(県道37号と国道42号の一部)を約10分、国道42号を約2分進み、鳥羽商船高専前交差点の信号を右折。