軍事同盟の北大西洋条約機構(NATO)にスウェーデンが加盟できる見通しになりました。となりの国のフィンランドはすでに4月に加わっており、今まで中立だった北ヨーロッパの2国がNATO入りすることで、ロシアの脅威を防ぐ力が高まりそうです。(「Newsがわかる2023年9月号」より)
フィンランドに続き「対ロシア包囲網」強まる
ロシアに近いフィンランドとスウェーデンは2022年2月のウクライナ侵攻に危機感を強め、NATOへの加盟を求めました。
フィンランドは今年4月に加わりましたが、スウェーデンについてはトルコとハンガリーが承認しませんでした。NATOの決めごとで、全加盟国がOKを出さない限り新たな加盟は認められません。トルコの言い分は「スウェーデンはテロ組織をかばっていてよくない」というものでした。
7月11〜12日にリトアニアで開かれたNATOの首脳会議を前に、トルコはついに加盟を認めることにしました。スウェーデンがテロを取りしまる法律をつくったことなどを評価したからで、ハンガリーもそれにならいました。