【ニュースがわかる2024年6月号】巻頭特集は地震大国ニッポン 被害を減らすために

立川志の春の「落語で英語」第19回

 18歳の時点で一番ウキウキする選択でした。世界各国から集まる学生たちと、寮で生活を共にしながら学びたいことを学ぶ、それが楽しそうに思えたのです。新しい環境に身を置くと刺激を受けます。何よりもそれを求めていました。

 結果、たくさんの刺激、学び、挫折、失敗を含め、多くの経験を得ることができたので、自分の中の直感を大事にしてよかったなと思っています。

家族の仕事の都合で小学2年生のころにアメリカのニューヨークに引っ越し、卒業まで現地の小学校で学んだ

エール大学では、ラグビー部に所属していた志の春さん(左から4人目)。部活の友人たちとのパーティーで

 こんなに面白い落語を、日本人だけで独り占めにしておくのはもったいない! と思って。

 やる前は本当に伝わるかな、と半信半疑でした。でも世界各国でやった結果、今では伝わる、と自信を持って言えます。外国のお客さんは落語に初めて触れる方がほとんどなので、とても新鮮に反応してくれます。また、リアクションが大きいので、こちらもやっていて気分が盛り上がります。

 国ごとに反応が違うのもやっていて楽しいことの一つです。同様に国ごとにタブーも違うので、日本国内でやっている時よりも少し気を使います。ただ、海外のお客さんがドーン! と笑った時、日本人として誇らしく思いますね。

2022年の5月には久しぶりに海外で落語の公演を行った。イギリスのケンブリッジ大学から招かれて、英語と日本語で落語を披露