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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

藤井聡太七冠で話題
将棋のルーツはインド!?

藤井聡太七冠の活躍により将棋界が大いに盛り上がっています。
注目が集まっている将棋ですが、このゲームの発祥の地が実はインドだったというのはあまり知られていないかもしれません。そこで将棋にまつわる雑誌や書籍を発行しているマイナビ出版から将棋のルーツについてお話を伺いました。(提供・マイナビ出版)

 藤井七冠は14歳2か月の史上最年少で将棋のプロになると、デビューから負けなしの29連勝という大記録を打ち立て、一躍時の人となりました。その後も数々の最年少記録を更新しながら将棋のタイトルを次々に獲得、現在は全部で8つあるタイトルのうち「竜王」や「名人」などの7つを保持しており、七冠となっています。

藤井聡太 八冠 王座戦 八大タイトル

史上初の全タイトル制覇を狙う藤井聡太七冠(提供・マイナビ出版)

将棋の原型となったゲーム「チャトランガ」

 さて、注目が集まっている将棋ですが、このゲームの発祥の地が実はインドだったというのはあまり知られていないかもしれません。

 将棋のルーツは古代インドで生まれた「チャトランガ」というゲームだと言われています。チャトランガは現在もインドに残っているものですが、将棋と同じように盤上で2人が交代に自分の駒を動かして、先に王を取ったほうが勝ちとなるものです。

 チャトランガが西に伝わったものがチェスになり、東に伝わったものが中国将棋やタイのマークルックになり、さらに日本に伝わって将棋となりました。

将棋のルーツだといわれている「チャトランガ」(写真・Wikipediaより)

 インドで生まれ、中国を経由して日本に伝わったという意味では仏教とも似ていますね。仏教と同じように、伝わってくる間に少しずつ変わっていったのも面白いところです。

 チャトランガと将棋は、駒の動かし方は似ているのですが、駒の形は違いますし、取った駒を自分の駒として使えるというルールは日本の将棋独自のものです。この独特のルールが将棋というゲームをとても複雑にしており、それこそが将棋の面白いところだと藤井聡太七冠は言っています。

(提供・マイナビ出版)

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著者プロフィール

藤井聡太(ふじい・そうた)

2002年7月19日生まれ、愛知県出身。将棋のプロ棋士。
2016年に史上最年少でプロ入りすると、デビューから負けなしで最多連勝記録を更新する29連勝を達成。2020年に初タイトルの棋聖を奪取すると、その後も次々にタイトルを獲得。2023年6月には名人を獲得して羽生善治九段以来の七冠を達成した。全タイトル制覇となる八冠にあと1つと迫っており、大きな注目が集まっている。

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