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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

優勝回数が多いのは?【大相撲中継キッズ】

誰が幕内でいちばん優勝しているの?

 国技と言われ、日本の伝統文化でもある相撲。1500年以上前から続く相撲の魅力や素朴な疑問を、「大相撲中継」の編集長である北出幸一さんが答えてくれる「教えて編集長!」。今回のキーワードは「優勝回数」です。

Q 編集長、誰が幕内でいちばん優勝している力士なのかな?

A みんなもよく知ってる横綱だよ。新型コロナウイルスの感染防止のため無観客で開催された昨年の春場所で優勝した白鵬なんだ。44回の優勝を果たしているよ。次が32回優勝の大鵬。当時は「誰もこの優勝回数を抜くことができない」と言われていたんだ。そして千代の富士の31回、朝青龍の25回、北の湖の24回、貴乃花の22回と続くんだ。20回以上の優勝はこの6人で、いずれも横綱だよ。輪島が14回、双葉山が12回となるけれど、相撲の神様と言われる双葉山の時代は年に2場所だったから、今の年6場所の優勝とは比較できないと思うよ。

Q 幕内優勝はいつから始まったの?

A 今から111年前の明治42年の夏場所からなんだ。それまでの東西対抗の優勝制度を廃止して、優勝額が掲揚されるようになり、優勝旗も初めて作られたんだ。第1回の優勝力士は前頭七枚目の高見山酉之助で成績は7勝3分だった。このときはまだ引き分けがあったんだよ。長い時代の流れを感じるね。

Q 連覇の記録は誰が持っているの?

A 7場所連続優勝、7連覇の記録を2人が持っているよ。一人はもちろん44回も優勝している白鵬、もう一人は朝青龍なんだ。。朝青龍平成16年11月の九州場所から翌17年11月の九州場所までの7連覇だよ。白鵬は平成22年3月の春場所から翌23年5月の技量審査場所までの7連覇だ。23年は八百長問題で日本相撲協会が春場所を中止し、夏場所は技量審査場所として開催したけれど、賜盃は辞退したんだ。苦難の時代にも白鵬は優勝を重ねていたんだね。

Q 1年間すべて優勝した力士はいるの?

A 1月の初場所、3月の春場所、5月の夏場所、7月の名古屋場所、9月の秋場所、11月の九州場所までの年間6場所すべて優勝したのは当然朝青龍だよ。平成17年に年間完全制覇を成し遂げたんだ。白鵬の7連覇は3月の春場所から始まっているので、きっちり1年間には当てはまらなかったんだよ。それでも朝青龍も白鵬もすごい記録を達成したんだね。

 大相撲中継(毎日新聞出版)は、2カ月に一度の本場所前に発行されている雑誌で、夏場所号が好評発売中。定価は1,100円。「教えて編集長!」はもちろん、魅力的な企画が盛りだくさんです。ぜひ手に取ってみてください。

大相撲中継 https://www.fujisan.co.jp/product/231/next/