5月5日午後2時42分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、能登半島の先端部にある同県珠洲(すず)市で震度6強を観測しました。住宅の被害は珠洲市を中心に630棟に上りました。(「Newsがわかる2023年7月号」より)
5月5日午後2時42分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、能登半島の先端部にある同県珠洲市で震度6強を観測しました。気象庁によると震源の深さは12キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.5と推定されます。
石川県によると珠洲市内で1人が死亡、36人が負傷しました。住宅の被害は珠洲市を中心に630棟に上りました。
能登半島では2020年12月ごろから地震活動が活発化し、2022年6月にも珠洲市で最大震度6弱の地震がありました。震度1以上の地震は2020年12月から400回以上起き、一定の地域に集中的に発生する群発地震になっています。
今回の被害は珠洲市の中心部で相次ぎました。同市正院町では、裏山の崖が崩れて巨大な岩が流れ込んだ住宅もありました。妻と2人暮らしの80代男性は、自宅のブロック塀はすべて隣の家側へ倒れたといい、「1人では動かせない。運転免許を返納して車もない。どこに持って行けばいいのか」と話しました。

地震で発生した土砂崩れ=石川県珠洲市で5月6日

地震で被害を受けた家を前に肩を落とす男性=石川県珠洲市正院町で5月6日
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