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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

石川県能登半島で震度6強
1人死亡 住宅600棟以上に被害

5月5日午後2時42分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、能登半島の先端部にある同県珠洲(すず)市で震度6強を観測しました。住宅の被害は珠洲市を中心に630棟に上りました。(「Newsがわかる2023年7月号」より)

 5月5日午後2時42分ごろ、石川県能登地方を震源とする地震があり、能登半島の先端部にある同県珠洲市で震度6強を観測しました。気象庁によると震源の深さは12キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は6.5と推定されます。

 石川県によると珠洲市内で1人が死亡、36人が負傷しました。住宅の被害は珠洲市を中心に630棟に上りました。

 能登半島では2020年12月ごろから地震活動が活発化し、2022年6月にも珠洲市で最大震度6弱の地震がありました。震度1以上の地震は2020年12月から400回以上起き、一定の地域に集中的に発生する群発地震になっています。

 今回の被害は珠洲市の中心部で相次ぎました。同市正院町では、裏山の崖が崩れて巨大な岩が流れ込んだ住宅もありました。妻と2人暮らしの80代男性は、自宅のブロック塀はすべて隣の家側へ倒れたといい、「1人では動かせない。運転免許を返納して車もない。どこに持って行けばいいのか」と話しました。

地震で発生した土砂崩れ=石川県珠洲市で5月6日

地震で被害を受けた家を前に肩を落とす男性=石川県珠洲市正院町で5月6日

 能登半島の群発地震 地下の水で起きやすく?  今回の地震をはじめとする群発地震は、いずれも地下の水が誘い出して起きたとみられています。
 複数の専門家が示しているのが、地下深くから上昇した水などが、地震を引き起こす断層のすき間に入り込み、断層がすべりやすくなっている可能性です。太平洋プレートの沈み込みで水が地下深くに取り込まれ、そこからしみ出した水が上昇。地盤を押して膨張させたり断層のすき間に入り込んだりして、繰り返し地震を起こしているという指摘です。

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