信号機の中には、音が出るものと出ないものがあります。
音が出るものを「音響信号機」といい、目の不自由な人がいつ横断歩道を渡ったらいいか困らないように、歩行者用信号が「青」になったことを音で知らせているのです。青の間は「カッコー」「ピヨピヨ」という音や「とおりゃんせ」などのメロディーが流れ、信号の色が見えない人の安全を確保しています。
音響信号機は、盲学校や役所の近くなど目の不自由な人がよく通る場所、交通量や人通りが多い場所に多く設置されています。その数は2020年3月末の時点で、全国に20,301基。また、音響信号機のほかに、押しボタンのところで「信号が青になりました」と音声で案内する「歩行者支援信号機」もあります。
ところが、音響信号機がついていても、いつでも音が出るわけではありません。ほとんどの場所で、音が出るのは朝8時ころから夜8時くらいまで。近くに住む人たちの騒音にならないよう、夜から次の朝まで音を出さないように配慮しているからです。音をたよりに横断していた人が、早朝や夜遅く外を歩くときに困らないために、どんな方法があるかみんなも考えてみましょう。(編集部)