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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

ニュースっておもしろい! 学び深発見「海には不思議がいっぱい!」

本誌巻頭特集では、地球温暖化防止につながる新しい言葉「ブルーカーボン」について学びましたね。ここでは地球のために自分たちができることをショー先生と一緒に考えてみましょう。

Cさん:「ブルーカーボンってな~んだ?」ってお父さんに聞いてみたの。そしたら、「なにそれ、新しい洗剤? それとも戦隊もの?」だって。 大人もわかってないんだよね

Aさん:僕もピンとこなくてさ。だってアマモもマングローブも見たことないもん。今年の夏も海には行けなかったし、プールとか水族館のほうが本物の海より身近な感じがしちゃうんだ

Bさん:海の中ってなんだか宇宙みたいだよね。衛星からのカメラも海の中までは写せないでしょ。見えないから、何をどうしたらいいかも、よくわからないな

ショー先生:先生は、10年以上前だけど、神奈川県にある金沢八景の野島海岸でアマモを植えたことがあるよ。アマモの海には、地味だけど小さくて可愛い魚がいっぱいいるんだよ。海のない山梨県で育ったから、海への憧れが強くなったのかもしれないね。海の中のことって、なかなかイメージがわかないかもしれないけど、みんなが住んでいる陸地と海って別々のものなのかな?

Aさん:そうか、海と陸ってひとつながりだね!! それならゴミをリサイクルするとか、電気をつけっぱなしにしないとか、陸上でできることが、海のためにもきっと役立つね

Cさん:そうだね。でも、もっと急がなくちゃ。巨大な炭素掃除機を発明して、世界中の二酸化炭素をギュイーンって吸い込んでブラックホールに捨てられればいいのにね

Bさん:大気中から二酸化炭素を回収する装置を発明した大学生もいるし、実現できるかも。僕はブルー&グリーンカーボン大作戦で、海も陸もまとめて脱炭素するプランを考えようっと

ショー先生からひとこと:そうそう、そういう自由な発想を大事にしてほしいな。地球の7割は海なんだよね。海にはいろいろな生き物がいてとっても面白いんだ。たとえ海に行けなくても、きっかけは水族館でも図鑑でもいい。ちょっとだけ海に関心を持つだけで、面白いことや不思議に思うことが出てくるはず。そこからの「知ろうとする姿勢」が海や地球を守る一歩になると思うんだ。

取材:日能研 イラスト:しばざきとしえ