新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
中国の政治の仕組みは、日本やアメリカとは異なり、独特です。簡単に言えば「中国共産党が国家の上に立つ」というものです。
共産党は1921年に創建。第二次世界大戦後、中国国民党との内戦(国共内戦)に勝利して、現在の中国(中華人民共和国)を1949年に建国しました。こうした経緯から中国の憲法で「共産党が国家を指導する」と位置づけられています。
共産党の党員は現在9500万人を超えており、そのトップは総書記です。2012年からは習近平さんが務めています。また、共産党は軍(人民解放軍)を持っていて、周さんはそのトップ(中央軍事委員会主席)でもあります。
国家機関同士の関係もみてみましょう。憲法では全国人民代表大会(全人代)が最高権力機関と定められています。これが立法機関で、日本の国会に当たります。人民代表とは議員のことで、この中から国家主席(国家元首)が選ばれます。ただし、いずれの選出過程も共産党が統制しています。
また、行政機関である国務院(トップは総理で、一般には首相と呼ばれます)と最高裁判所に相当する最高人民法院は、共に全人代の監督下にあり、三権分立は否定されています。
(『2022年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』より)
次回は10月8日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
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「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年4回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『公式テキスト&問題集「時事力」基礎編』は、「これからのエネルギー」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など21のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶマークシート方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
次回の検定はいつなの?
「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。
「ウクライナ侵攻がわかる」 ニュース検定 特集ページ公開
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、2月末から約3カ月間の動きをまとめた特集ページを、日本ニュース時事能力検定協会が公式サイトに特別に公開しています。