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【ニュースがわかる2024年5月号】巻頭特集は10代のための地政学入門

地球を取り巻く4つの層【地球と宇宙のふしぎ】

地球を取り囲む大気は、上空約500㎞くらいまで存在しています。この大気が存在する範囲を「大気圏」と呼びます。大気圏は気温の高度分布によって4層に分けられており、地球側から順に「対流圏」「成層圏」「中間圏」「熱圏」と名づけられています。

※本記事は日本雑学研究会『お天気のミステリー』(毎日新聞社)から一部抜粋・再編集したものです。

 地球のすぐ外側、地表にもっとも近い対流圏の高さ(厚み)は、緯度や季節によって異なります。赤道付近では高く、緯度が高くなるにしたがって低下します。また同じ緯度でも夏には高く、冬には低くなります。対流圏の高さを平均すると約11㎞くらいになります。地球の半径は6378㎞なので、この地球を直径1メートルの球にたとえると、対流圏の層の厚さはわずか1㎜くらいにしかなりません。

 その薄い層の中に空気のおよそ10%があります。水蒸気のほとんどは、この対流圏に存在し、この園内で雲や降水が起こり、高・低気圧、前線、季節風などが発生しています。

 すなわち、大気現象のほとんどすべては、対流圏内で起こっていることになります。