風がふかない日はない。地上では絶えず風が吹いている。小さい風もあれば大きい風もあり、風の強さはつねに変化しています。同じ強さでずっと吹き続けるということはありません。小さい大きい、弱い強いの変化を見せながら、風は休むことなく、今日も明日も吹く。風を生みだしているのは、いったい何なのか。
※本記事は日本雑学研究会『お天気のミステリー』(毎日新聞社)から一部抜粋・再編集したものです。
風は高気圧から低気圧に向かって吹きます。その意味では、気圧が風を生みだしているともいえるかもしれません。
気温が高いところでは空気は軽くなり、地面を押しつける力(気圧)が低くなります。これにより低気圧が起こります。反対に気温が低いところでは空気は重くなるので、高気圧ができます。
気温の差によって高気圧と低気圧ができ、風が起こる。つまり風を起こしている根本は「気温」。地球上の気温はどこも一定していません。場所によって高かったり、低かったりします。その差によって風が生まれるのです。