新聞、ニュースでよく見聞きする時事問題やワードを「ニュース時事能力検定」がわかりやすく解説します。
国外から輸入されるものに対し、輸入国側が例えば高い関税をかけて、輸入を制限することを「保護貿易」と言います。反対に、輸出入を活発にするため、主に関税を引き下げたりなくしたりするのが「自由貿易」です。
かつて各国が関税の引き上げなどに走った結果、国々の対立や不況を招き、第二次世界大戦の一因になりました。これを教訓に、戦後の世界は自由貿易を進める方向で歩んできました。
近年は数カ国から十数カ国の間で自由貿易の協定を結ぶ動きが目立ってきました。一般に、自由貿易の協定の結び方には2種類あります。
一つは、協定を結ぶ国同士の輸入品にかかる関税を引き下げたりなくしたりすることを中心とする「自由貿易協定(FTA) です。もう一つは、関税だけにとどまらず、著作権などの知的財産権の保護を強めたり、労働力の移動を進めたりするなど幅広い分野での協力を目指す「経済連携協定 (EPA)」 です。
(『2022年度版ニュース検定 公式テキスト&問題集「時事力」基礎編(3・4級対応)』より)
次回は12月24日に配信予定です。
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ニュース検定とは?
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「ニュース時事能力検定試験」(略称、ニュース検定)は、ニュースを読み解く力を多くの人に身につけてほしいと、日本ニュース時事能力検定協会(養老孟司・名誉会長)や毎日教育総合研究所、各地の新聞社が共催して、年4回実施しています。
1級~5級まで6段階ありますが、4級は主に中学生以上、3級は中高校生以上が対象です。3・4級対応の『公式テキスト&問題集「時事力」基礎編』は、「これからのエネルギー」「社会保障のこれから」「核兵器と向き合う世界」など21のテーマについて、グラフや図解を多用して最新ニュースをわかりやすく解説しています。また、「時事力Basic」でそもそもの基礎知識を身につけることができます。
4級と3級の検定問題は四つの選択肢から一つを選ぶマークシート方式。各45問の約6割はこの本から出題されます。
次回の検定はいつなの?
「ニュース検定」で次回の検定日や、お近くの試験会場などご覧いただけます。
「ウクライナ侵攻がわかる」 ニュース検定 特集ページ公開
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻について、2月末から約3カ月間の動きをまとめた特集ページを、日本ニュース時事能力検定協会が公式サイトに特別に公開しています。