【ニュースがわかる2024年11月号】巻頭特集は世界が注目! アメリカ大統領選

かわいいパンダに会いに行こう!

上野動物園の双子パンダ、シャオシャオとレイレイが今年6月23日で1歳の誕生日を迎えました。体重は生まれたときの約200倍にもなり、元気に成長しています。

パンダはぬいぐるみのようなフワフワの体に、のんびりゆったり動く姿がとてもかわいらしく、たくさんの人に愛されています。いつでも気軽に会いに行けるとうれしいですが、日本でパンダに会える動物園は3か所だけ。日本で初めてパンダが飼育された東京都「上野動物園」、中国以外では世界で最も多い7頭ものパンダを飼育している和歌山県「アドベンチャーワールド」、そして兵庫県「神戸市立王子動物園」です。このうち神戸市立王子動物園のタンタンは高齢で体調もよくないため、しばらくの間、観覧を中止しています。心配ですね。

いま日本にいるパンダは、日本で生まれたパンダも含めて、中国から「借りている」状態です。ジャイアントパンダは絶滅の恐れがある動物のため、中国からほかの国へプレゼントすることは禁止されています。そのため日本にいるパンダは、いずれ中国に帰さなければなりません。日本で生まれた子どもについても、中国との間で「生後24か月で返還する」という約束をしているので、やはり2年たったら中国に帰ってしまうのです。

上野動物園で2017年に生まれたシャンシャンは、2019年6月に中国へ返還するはずでしたが、交渉の結果、1年半延長して2020年末まで日本にいられることになりました。ところがその後、世界的に新型コロナウイルス感染症が拡大。海外と行き来できる飛行機が飛ばなくなり、パンダを送り届けることが難しくなったので、帰る期限が何度も延長されました。シャンシャンが返還される期限は今年の12月です。神戸市立王子動物園で20年愛されてきたタンタンも、今年の12月末に帰ることが決まっています。残りわずかな期間ですが、帰る前に元気な姿を見られるといいですね。(編集部)※写真はリンゴの花束に手を伸ばす永明=白浜町のアドベンチャーワールドで