「ヘアドネーション」を知っていますか?

ヘアドネーションは、ヘア(髪の毛)とドネーション(寄付)を合わせた言葉で、医療用ウィッグ(かつら)を作るために、長く伸ばした髪の毛を寄付する活動のことです。本物の髪の毛で作られた医療用ウィッグは、脱毛症や小児がんなどの病気、事故などで髪を失った18歳以下の子どもたちへ、無償で提供されています。

普通、美容室で切った髪はゴミとして捨てられます。しかし、ヘアドネーションをすると、医療用ウィッグを必要としている子どものために生かすことができます。子ども用のかつらやウィッグは、サイズもデザインも種類が少なく、帽子をかぶって過ごしている人が少なくないのです。

ヘアドネーションをするのに、年齢や国籍、性別、髪色、髪質は関係ありません。ヘアドネーションを扱う団体はいくつかあり、その団体によって、受け付け可能な髪の条件は異なりますが、共通しているのは「31cm以上の長さがあること」「完全に乾いていること」などです(詳しくは各主催団体のホームページなどで確認してください)。髪を切るときは、「小さい束に分けてゴムでしっかり結ぶ」など注意点があるため、ヘアドネーションを受け付けてくれる美容室でカットしてもらうのが確実です。団体に送られた髪の毛は、トリートメント処理などを行ってウィッグが作られ、必要としている子どもの元へ届けられます。

1つの医療用ウィッグを作るには、30〜50人分の髪の毛が必要です。なぜなら、カットした毛束にはいろいろな長さの毛が含まれており、その中から同じ長さの髪の毛だけを集めてウィッグにするためです。髪を31cm以上伸ばすには長い時間がかかりますが、その髪の毛に救われる子どももたくさんいます。社会貢献には、このような活動もあることを知っておきたいですね。(編集部)